2.二原をやったら、原画が描けるようになるのか問題
原画への登竜門、入門編のような扱いの、二原。
果たしてその実態は。
何らかの事情で、原画まで作業出来ない原画さんの、レイアウト(ラフ原画、シート込み)を見て、足りないところを埋め、原画にする、それが第二原画の仕事。
この「足りないところを埋め、原画にする」というのは、原画経験がないと、難しい。
何が足りないのか判断出来ない。
何をしなくてはいけないのか、わからない。
結果、今まで通りの「トレスをする作業」をして「原画」として仕上げられていない「二原」が上がってくる。
新人に任せる仕事ではない。
二原として求められているのは、原画としてそのカットを完成させることなのに、重点が「清書」に置かれてしまっている。
なので「動画気分」がなかなか抜けない。
動画と原画は似て非なるもので、
原画に必要なのは
「ゼロからアニメの設計が作れること」
求められているものが違うので、両者の考え方は根本的に違う。
原画を描けるようになるには、その考え方を身につけること。
中途半端なレイアウト、ラフ原画に手を出すより、「完成形」の原画を、それも上手い人の原画を見るのが、上達の近道と思う。
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