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高校生の「位置情報共有アプリ/サービス」の現在利用は約5割!ふだん使っているアプリ1位は「Google マップ」

自分や相手の位置情報がわかるアプリやサービス(※)を使っている高校生はどのくらいいるのでしょうか?また、高校生はどんなアプリを使っているのか、誰に自分の位置情報を共有しているのかなども聞いてみました。
※Google マップ、whoo(フー)などのGPS(全地球測位システム)を使って、自分の位置情報を家族や友達などに共有できるアプリや機能


1.「位置情報共有アプリ/サービス」を知っている高校生は約9割、使っている高校生は約5割!

高校生に「位置情報共有アプリ/サービス※」を知っているかどうか、また、知っている人には使ったことがあるかを聞きました。
※「位置情報共有アプリ/サービス」は、「Google マップ」「whoo(フー)」「NauNau(ナウナウ)」など、GPSを使って自分の位置情報を家族や友達などに共有できるアプリ・機能のことです。

全体では、「位置情報共有アプリ/サービス」の認知率※は約9割となりました。
また、「知っているし、使っている」という現在利用率は約5割。さらに、「知っているし、使っている」と、「知っているし、以前使っていたが、いまは使っていない」を合わせた利用経験率は、約6割という結果になりました。
※「知っているし、使っている」「知っているし、以前使っていたが、いまは使っていない」「知っているが、使ったことはない」の合計

男女別にみると、「位置情報共有アプリ/サービス」の認知率は、DKが88%、JKが94%とJKのほうがやや高いものの、「知っているし、使っている」という現在利用率や利用経験率は男女でほぼ差がない結果となっています。学年も含めてみると、高1DKで現在利用率がもっとも高く58%となりました。

2.ふだん使っている「位置情報共有アプリ」は?「Google マップ」がダントツ!

「位置情報共有アプリ/サービス」を使っている高校生に、ふだん使っている「位置情報共有アプリ」を聞きました。

全体では、「Google マップ」が6割台後半の高い割合でTOP。Googleが提供している地図サービスで、現在地の共有機能だけでなく、乗り換え案内やストリートビューなど多彩な機能があります。
男女別にみても「Google マップ」がそれぞれTOPに。特に、高2DKでは7割超の高い割合でした。

全体2位は3割弱で「whoo(フー)」。位置情報の共有だけでなく、アプリのメッセージ機能で会話も可能なアプリです。自分の位置情報をあいまいに表示したり、位置表示を固定したりもできます。
続く3位は1割強で「Jagat(ジャガット)」。2023年2月にサービスを終了した、位置情報共有アプリ「Zenly(ゼンリー)」のデータを引き継げるのも特徴となっています。DKよりもJKで割合が高く、特に高2JKでは約2割でした。

3.高校生が位置情報を共有する相手は?JK・DKともにTOPは母親、2位は親友

「位置情報共有アプリ/サービス」を使っている高校生に、位置情報を共有している相手を聞いたところ、全体のTOPは約4割で「母親」男女ともにTOPとなりました。DKと比べてJKのほうが高く、JKではすべての学年で4割以上となりました。

全体2位は約3割で「親友」、3位には僅差で「同じ学校の友だち」が続きました。「親友」は、特に高1JKで36%と高い割合でした。「同じ学校の友だち」は、男女ともに2年生で高くなっていました。
続く4位には、2割強で「父親」がランクイン。JKよりもDKで割合が高く、特に高1DKでは3割超となっていました。
恋人(彼氏・彼女)は、1割台となりましたが、DKよりJKの方が恋人に位置情報を共有している人が多くなりました。

4.高校生が位置情報アプリ/サービスを使う理由は?

「位置情報共有アプリ/サービス」を使っている高校生に、その理由を聞きました。
全体TOPは「待ち合わせに便利だから」。2位は「友達、家族、恋人などがいる場所や行動を知りたいから」、3位は「いまの自分の状況(いる場所や行動など)を共有できるから」となりました。

男女別でみてみると、まずJKは、「友達、家族、恋人などがいる場所や行動を知りたいから」が約3割でTOPに。
2位以降は、「待ち合わせに便利だから」「いまの自分の状況(いる場所や行動など)を共有できるから」「家族・友達・恋人の安否確認にも使えるから」が2割台で続きます。

「友達、家族、恋人などがいる場所や行動を知りたいから」「いまの自分の状況(いる場所や行動など)を共有できるから」「家族・友達・恋人の安否確認にも使えるから」は、DKと比べてJKで高い割合でした。
JKは共有する相手の状況を知ることや、自分の状況を共有する目的や、共有相手の安否を確認するツールとしても役立てているようですね。

DKでは、「待ち合わせに便利だから」が2割後半でTOP。2位以降は、「遊ぶ相手を探しやすい・連絡しやすいから」「友達、家族、恋人などがいる場所や行動を知りたいから」が2割弱でランクインしています。DKは、連絡を取ったり待ち合わせをしたりする際などに、相手の居場所を確認するために活用していることがうかがえます。

また、人との共有や連絡以外に「スマホをなくしたときに見つけられるから」はJKDKともに5位以内となっており、便利機能として活用している様子もうかがえます。

学年別にみると、「友達、家族、恋人などがいる場所や行動を知りたいから」「家族・友達・恋人の安否確認にも使えるから」は、高3JKで高い割合でした。また、高1JKや高2DKでは「家族に使うように言われているから」が2割強となっています。

5.位置情報共有アプリ/サービスでの印象的なできごとやエピソードを紹介

高校生に、位置情報共有アプリやサービスを使ったときにあった、印象的なできごとやエピソードを聞きました。

【JKのエピソード】

・母親に連絡を取って待ち合わせようとしたが、アプリで見たら、どちらも待ち合わせるまでもない距離にいた(高2女子)

・部活などで帰りが遅くなるとき、毎回連絡しないといけなかったけれど、使うようになってから連絡する必要がなくなったので楽になった(高1女子)

・たまたま近くにいたときに位置情報を見た友達が連絡してきてくれて、一緒にご飯を食べて楽しかった(高1女子)

・駅で時間が余ったときに、アプリで近くに友達がいたからダメ元で誘ったけど、そのまま合流して遊べた!(高3女子)

・土地勘がない場所で迷ったときに、家族に位置情報を共有して助けてもらった(高3女子)

・母が帰ってくる前に場所を確認して片付けを終わらせたりした(高1女子)

・いつも一緒に学校に行っている友達が、いつもの時間に来なかったときに位置情報を見て安否確認をした(高3女子)

・デート中、友達と会いたくないなってときに、友達の居場所を確認して避けながら歩いた(高3女子)

【DKのエピソード】

・遊びに誘うときに相手がどこにいるかわかる(高3男子)

・遠足で別の班がどこに行っているのかがわかって面白かった(高3男子)

・夏祭りでもれなく全員迷子になったときに、屋台裏で集合できた(高2男子)

・スマホを無くした際に、母親に位置情報共有サービスを使い見つけてもらった(高1男子)

・位置情報共有アプリで鬼ごっこ(高3男子)

・友達に遊びに誘われたけど、面倒くさくて予定があるからと嘘をついたが当日ずっと家にいたことがバレた。翌日遊んだ(高3男子)

・友達にバイト先がバレた(高2男子)

・親に勉強をさぼってカラオケに行ったことがバレた(高1男子)

・部活を仮病で休んでいた奴が学校の近くのカラオケで遊んでおり、先生にバレて怒られた(高2男子)

位置情報を共有すると居場所が確認できるので、連絡の手間がなくなったり、待ち合わせが楽になったりするという意見が多くみられました。道に迷ったときに助けてもらったり、友達の安否を確認したりという声も。位置情報をきっかけに、友達と遊ぶ高校生もいるようです。
一方で、位置情報から勉強や部活をさぼったことがバレてしまい、親や先生に怒られたという人や、位置情報共有アプリを利用して鬼ごっこをした人も。デート中に、友達に会わないように位置情報を確認したというエピソードも挙がりました。


多くの高校生が位置情報アプリ/サービスを知っており、約半数の高校生が日常的に利用していることがわかりました。JKとDKでは利用目的に違いがみられたものの、高校生はふだんから位置情報共有アプリ/サービスをうまく活用し、家族や友人とのコミュニケーションツールにもなっているようです。

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【調査について】
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の高校1年生~3年生の男女
実施時期:2023年8月17日~2023年8月21日
有効回収数:1037サンプル
※表/グラフ中の数字は小数第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なったりする場合があります

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