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スマホ時代のリサーチ~消費者の生の声を得るには?~

こんにちは。LINEリサーチの平井です。

LINEリサーチは国内最大級のスマートフォン専用のリサーチプラットフォームとして、企業における事業開発・マーケティング活動の最大化を目的にサービス提供を行っています。
LINEリサーチ公式noteでは、調査レポートはもちろん、リサーチャーやコンサルティングセールスによるお役立ちコラムを展開しております。

今回の記事では、「スマホ時代のリサーチ~消費者の生の声を得るには?~」についてご紹介できればと思います。現在リサーチを携わっている方も、今後利用を考えている方もマーケティングにおける参考材料にしていただけると嬉しいです!

1.インターネットの利用環境はどう変化している?

スマホ時代というけれど、インターネットの利用環境は現在どのような状況になっているのでしょうか?

LINEでは、2016年4月より半期に一度スマートフォン等での『インターネット利用に関する定点調査』を行っています。
こちらの調査は調査員が回答者様のご自宅に直接出向き、お話を聞くために質問紙をお渡しして後日回収をするといった、「訪問留置調査」で行っています。ペンや鉛筆で回答できるので、老若男女のだれでも、パソコンやスマホなど特定のデバイスの縛りがない状態で調査ができます。

では、2021年10月の最新調査の結果から、その状況を見てみましょう。

職場・学校利用を含む週1回以上のインターネット利用者、15~59歳を対象に、日常的なインターネットの接続方法を聞いてみました。以下のベン図を見ていただくとわかるように、「スマホのみ」が5割強。「スマホ利用全体」は97%となっています。

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これまでの調査結果の推移が以下のグラフになります。スマホ利用全体は、2020年の94%から3ポイントほど増えている様子がわかります。

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下記グラフが、スマホ利用者の年代別の割合になります、
2018年以降、シニア層のスマホ利用者はかなりの増加傾向にあります。
最新調査の2021年10月では50代で94%となっており、60代でも78%、70代でも42%に達しました。各年代かなりハイペースで増加しているのが分かります。

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■調査概要 (2021年10月調査について記載 ※過去調査もサンプル数・調査期間を除き同様)
調査地区:全国
標本抽出方法:住宅地図データベースから世帯を抽出し、個人を割り当て
調査方法:調査員による個別訪問留置調査
調査対象者:15~79歳の男女 合計1156サンプル(人口構成比に沿って抽出)※15~59歳の男女 合計819サンプル(人口構成比に沿って抽出)
調査期間:2021年10月

◾️過去の調査結果
2018年上期:https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2018/2315
2018年下期:https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2018/2543
2019年上期:https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2019/2819
2019年下期:https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2019/3026
2020年下期:https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2020/3575
2021年上期:https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2021/3830
※2020年上期は、緊急事態宣言中のため実施無

2.意見を聞くモニターに違いはあるの?

このように、インターネットの利用環境は年々変化をしています。
しかし、調査の環境においてはどうでしょう?生活者のデバイスが変わったことで、インターネット調査におけるデバイスもパソコンからスマホへシフトすべき段階にきました。

LINEは、2020年にLINEリサーチのパネルと調査会社の有する2つの調査パネル(調査回答者)の比較調査を行いました。すると、LINEリサーチの調査モニターと従来型の調査モニターでは、異なる性質がみられることがわかりました。

LINEリサーチの調査モニターは下のグラフにあるように、外向性に該当する項目において、アクティブな傾向がみられます。一般的なトレンドが気になったり、情報を得たりしている人が従来型の調査モニターに比べると高くなっています。アンケート志向の項目に関しては、従来型の調査モニターのほうが、アンケートが日課になっていたり、小遣いを稼ぐのに賢い時間の過ごし方だと考えていたりと明確にアンケートにポジティブな認識が強いといった違いが見られます。

■性格や考えにあてはまるもの

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また、従来型の調査モニターは、LINEリサーチの調査モニターよりもはるかにアンケートの回答頻度が高い傾向ということがわかりました。

■アンケートの回答頻度

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さらに消費については、従来型の調査モニターはLINEリサーチの調査モニターに比べ、自分で日用品や食品などを購入する人が少ない傾向もみられました。

■1か月以内に購入したもの

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調査概要
調査主体:LINE株式会社
調査対象: 全国15~59歳の男女
調査手法: 「LINE Research Platform」および「外部従来型ネット調査モニター2社」を活用したインターネットリサーチ
サンプル数: 有効回収 各社1,000サンプル
調査実施時期: 2020年7月上旬
※性年代100サンプルずつ回収し、人口構成比でウェイトバック集計

比較調査のご紹介は一部となりましたが、2つのモニターの性質が異なることがよくわかると思います。募集のバイアスがないモニター組織、調査はありません。どちらが正しいということでもありません。

50問を超えるような多くの設問量をしっかりこなして回答してもらいたい場合には、『従来型の調査モニター』、30問以内で日常に即した実態を知りたい場合は、『LINEリサーチの調査モニター』といったように、「意見を聞きたい生活者像はどのような人たちなのか」を考え、調査を実施することをおすすめします。

3.スマホ時代。消費者の生の声を得るには?

消費者のインサイトを知りたい、顧客解像度をより詳細にしたいなど、マーケティングリサーチを行う理由は様々だと思いますが、前述のとおり、調査課題・目的に対して「意見を聞きたい生活者像はどのような人たちなのか」によって、リサーチのサービスや手法は変わります。

LINEリサーチは、モニターの日常生活に即した形で調査データがとれることが大きな特徴です。また、上記モニター比較でもわかるようにより一般的なアンケート慣れしていない層がモニターに多く存在しています。
LINEリサーチモニターの65%が、他社のアンケートサービスに登録をしていないフレッシュモニターです。

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※LINE調べ (「LINE Research Platform」および「外部従来型ネット調査モニター2社」を活用したインターネットリサーチ 2020年7月実施 n=1000 15~59歳)


LINEという日常のコミュニケーションツール上で負荷なく回答できる環境があることで、LINEリサーチは、肩の力が抜けた状態の消費者の声を聴くことが可能となりました。新しい調査の手法の1つとして有効だといえるのではないでしょうか。

マーケティングのプランニング、プロモーションの検討などにおいて、日常生活により近い形で、生の声を集めたいという場合は、生活のインフラの一部となるLINE上で調査ができるLINEリサーチのご活用をぜひご検討ください。

【LINEリサーチについて】
『リサーチノート』はLINEリサーチが運営する調査メディアです。LINEリサーチでは500万人を超える豊富なモニターによりテーマごとに様々な調査が可能です。スマートフォン調査をお考えの場合は、お気軽にご相談・お問合せください。

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