海外出版ニュース 5.2.2020 イギリスで本にかかるVAT税が撤廃に

こんなご時世なので、少しでも本の消費を推進するためらしいけど、イギリスでは12月から施行する予定だった書籍・雑誌・新聞へのVAT(付加価値税)の廃止を今月からに繰り上げて撤廃した。「読書税」とも呼ばれてきたこの税金がかからなくなると、今イギリスで平均12ポンドぐらいの本が2ポンドほどお安くなる見込み。

日本も紙の本にかかる消費税にブースカ文句垂れるぐらいだった、せめてEブックでもって粘っておけば、少しは電子書籍の普及を後押しできたんじゃなかろうか。

それと、イギリスも1997年に書籍の定額販売制度から、自由価格販売制度に変わって出版業界もすったもんだしたけれど、あらゆる方向から新しい試みが行われてどこもサバイブしてる。あまり知られていないけれど、色々な本の売り方があって、参考になると思うんだけどな。

その辺のことをしりたければ、経済学者がそのインパクトを調査したイーストアングリア大学のこんな論文もあるよ。

そしてここのところアメリカを抜いて、オーディオブックの普及度が高まっているのもイギリスだ。

ブレグジットによってヨーロッパ大陸に輸出していた英語の本が打撃を受けると予想されているけれど、実際どうなるかにも注目している。

が、しかしロンドン・ブックフェアにも行けないとなると調べようがないな。

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