見出し画像

マニアックな英文 ~thatの3つの使い方~


今回のテーマは「that」の使い方

 いきなりですが、次の英文を見てください。

I think that that that that that boy wrote is wrong.

マニアックな英文

 この英文を訳せますか?なんとthatが5つも連続しているこの英文ですが、知る人ぞ知る面白い英文なんです。今回はこの英文を解説します。

thatの3つの使い方

 今回の英文には、3つ(正確にいえば、4つ)のthatの使い方が登場しています。
 ①名詞節を導く接続詞のthat
 ②名詞を修飾する形容詞のthat
 ③関係代名詞のthat
 ④THATという文字としてのthat

①名詞節を導く接続詞のthat

 ①のthatとは、文章の前にthatをつけて、その文章に名詞の働きをさせる役割をもつthatのことです。
 今回の英文では、最初に出てくるthatが①のthatです。
 I think that that that that that boy wrote is wrong.

②名詞を修飾する形容詞のthat

 ②のthatは、指示語で「あの~」という意味のthatです。皆さんに馴染みのあるthatなのではないでしょうか。
 今回の英文では、2番目と5番目のthatが②のthatです。
 I think that that that that that boy wrote is wrong.

③関係代名詞のthat

 ③のthatは、名詞の説明をする文章の文頭に置くthatです。
 今回の英文では、4番目のthatが③のthatです。
 I think that that that that that boy wrote is wrong.

④THATという文字としてのthat

 ④のthatは文字としてのthatを表しています。
 I think that that that that that boy wrote is wrong.
*「そんなのずるい」って言わないでね!

結局…

 この英文を正確に訳すと以下のようになります。

I think that that that that that boy wrote is wrong.
私はあの少年が書いたあの「that」という文字は間違っていると思う。

訳例

最後に

 最後まで読んでいただきありがとうございます。今回はthatの様々な使い方を紹介しました。いかがでしたか?さて、この少年はどんな「that」を書いたのでしょうね。では、次の記事でお会いしましょう。


この記事が参加している募集

英語がすき

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?