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サイトリニューアル時に忘れがちなもの7選

皆さん、初めまして。株式会社LINICA エンジニアチームです。

株式会社LINICAは、Web制作、UXデザイン、ブランディングを得意としているWeb制作会社です。noteを通してみなさんに少しでも役に立つ情報を共有できればと思い、この度noteを開設しました。

今回は、サイトリニューアル時に忘れがちなものを取り上げてみました。

Webサイト計画時はどうしてもトップページや重要なコンテンツに注意が向きがちですが、以下のようなページや要素を忘れていると公開直前でバタバタと作ることになり、公開作業に支障が出ます。
あらかじめ、作る作らないをしっかりと決めておきましょう。


1. 404ページ

404ページは、ウェブサイトで要求したページが存在しないことを示すエラーページです。誤ったURLや削除されたコンテンツにアクセスしようとすると表示されます。

通常、サイトマップには含まれませんが、ユーザビリティとSEOの観点から作成すべきページです。サイトの構造変更によるアクセスの失敗を防ぐことができ、サイト内検索やトップへの戻りもサポートします。

デザインはシンプルでも構いませんが、ユーモアを取り入れることでユーザーのストレスを軽減できます。
また、サーバーエラーの際に表示されるページや、メンテナンスページも検討しておくと便利です。

2. 扉ページ(カテゴリトップページ)

扉ページは、ウェブサイト内で異なるカテゴリにアクセスするための入口となるページです。掲載するコンテンツがない、という理由でよく省かれそうになりますが、ユーザーが必要としているコンテンツに誘導するための重要なページです。

ページ内容は、下の階層にどのような内容のコンテンツがあるかを把握できるようなコンテンツで構成する必要があります。

また、会社概要カテゴリなどの淡々とした内容のページの場合は、無理にコンテンツを充実させる必要はありません。ただ、省略してしまうとナビゲーションが破綻してしまうなどのデメリットがあるため、扉ページを省くのは避けましょう。

ナビゲーションが構造的に破綻してしまうことで起こりうる問題として、下記が考えられます。

  • 使い勝手の良いローカルナビが必ず必要になる(カテゴリ内で横移動しかできなくなるため)

  • リンクなしのパンくずリストが発生する(上の階層を辿れなくなるため)

  • フッターリンクなど、デザイン上リンクのありなしの変化をつけるのは難しい

  • ユーザーにとって、サイト構造を把握するための学習コストが上がる

3. プライバシーポリシーページ

プライバシーポリシーページは、ユーザーに対する個人情報の収集と使用に関するルールを明示したページです。ユーザーのプライバシー保護と透明性を促進し、データの取り扱い方法を記載します。
個人情報を収集するフォームやアクセス解析ツールを使用する場合に必要です。

テンプレートは以下が参考になりますが、詳しい内容は当然企業ごとに違ってくるので法務部等で確認してもらう必要があります。

4. Cookie規制対策

ヨーロッパのGDPR、アメリカのCCPA、そして日本の改正個人情報保護法など、現在さまざまなCookie規制が存在しています。プライバシーポリシーの見直しとともに、随時行っておきましょう。

また、Cookieの同意バナーについて、対応方針としては以下の方法が挙げられます。

①サードパーティ製のツールを使用したCookieの管理
②プラグインを使用したCookie同意ポップアップの実装
③Cookie同意ポップアップのみ実装(管理はしない)

①を使用すると、GDPR/CCPA/改正個人情報保護法に厳密に対応することができますが、複雑なクッキー管理の仕組みが必要になるため、利用料が高額で、導入できるかは予算次第となります。
②はWordPressのプラグインやjQueryのプラグインなどで実装するパターンです。手軽に実装できるので、①ができない場合はこちらで対応するのもありかもしれません。

③については、ポップアップをただ実装するだけなので簡単ですが、GDPR/CCPAには厳密には対応できていません。Cookieデータも取得してしまうため、注意が必要です。
(日本の改正個人情報保護法にのみ則る場合は、「本⼈が合理的に予測・想定できるように利⽤⽬的を説明する」ことを行えばOKなのですが、GDPR/CCPAが適用される国からのアクセスを完全にブロックしないと、GDPR/CCPA対策をしなくていいということにならないので、①か②の方法をお勧めします。)

5. sitemap.xml

sitemap.xmlは、ウェブサイトの検索エンジン向けのマップで、サイト内のすべての重要なページをリスト化し、クローラーに案内します。これにより、検索エンジンがサイトを効果的にインデックスでき、検索結果に表示されやすくなります。

クローラーにサイトの構造を早めに伝えるために、公開時にサイトマップを設定することをお勧めします。
サイトマップは sitemap.xml Editor などのツールで自動で生成出来ます。

6. OGP

OGP(Open Graph Protocol)は、Webページがソーシャルメディア等で共有される際に、タイトル・画像・説明などの情報を指定する方法です。これにより、共有されたリンクが見やすくなり、ウェブコンテンツのシェアが効果的に行えます。

すべてのページに必要ではないですが、検索結果ページやSNSで共有される可能性の高いページには欠かせません。
サイトの計画段階で、どのページにどのようなOGP情報を設定するかを決めておきましょう。

OGP情報一覧

<head prefix="og:http://ogp.me/ns#">
  <meta property="og:title" content="ページのタイトル">
  <meta property="og:description" content="ページの説明文">
  <meta property="og:url" content="ページのURL">
  <meta property="og:image" content="サムネイル画像のURL">
  <meta property="og:type" content="ページの種類">
  <meta property="og:site_name" content="サイトの名前">
  <meta name="twitter:card" content="カードの種類"> 
  <meta name="twitter:site" content="@Twitterアカウント名">
  <meta property="fb:app_id" content="app_id">
</head>

7. ファビコン

ファビコンは、ウェブサイトのブラウザタブやブックマークに表示される小さなアイコンです。

タブの視認性を高めるために、ファビコンを作成することをお勧めします。ファビコンは現在、Google Chrome, Safari, Firefox, Edge等のモダンブラウザでサポートされています。(iOS11以下のSafari では未対応)

まとめ

以上、サイトリニューアル時に忘れがちなものを7つご紹介しました。サイトリニューアルの際にはぜひチェックしてみてください。

大島、橋本