It's New World

月曜日終わり。仕事の終わり間際にトラブルが発覚しまして、明日対処する必要があって、今からげんなりです。昨日、9時間ぐらい寝られて今日はすっきり仕事できましたが・・・

で、新興一口クラブのニューワールドレーシングですが、いろいろネタを提供してくれていますが、今回の事案で思うところがあって今回はこれをネタにします。ちなみに長文です(笑)

【重要】運営方法変更のお知らせ
各位
いつも大変お世話になっております。

今春のシンフォニーナイン号(タカノベンチャーの2016)の運用について、弊社がキャンセル受付を行ったことに関する一連の対応がJRA、第二種金融商品取引業協会、関東財務局東京財務事務所の間で問題視されております。一連の内容は以下の通りです。

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シンフォニーナイン(以下「対象馬」という。)を預託していた松田国英厩舎との間で、当初は順調にメニューを消化していたものの、2018年11月30日に背中の張りを訴え、近郊の山岡トレーニングセンターに放牧に出した。
その後2019年1月23日には一旦了承した入厩を直前で拒否され、2月11日に再入厩するも、2月21日に再度背中に張りが出て様子見の後、2月28日近郊の島上牧場に放牧に出されるなどスムーズにデビューできない経緯があり、その後さらに情報更新、近況の把握等が困難な状況となり、至急転厩する必要が生じたことから、当社は、出資者の同意を得ることなく転厩を実施することとし、2019年4月4日、出資者に通知を行った。
その後、出資者から契約解除の申出がLINEグループを通じて相当数あり、また他出資者の書き込みに呼応する形でご要望の書き込みが多数あったため検討したところ、厩舎を指定する形式で募集したことから厩舎が契約内容となっており、出資者の同意を得ることなく厩舎を変更することは、当社の債務不履行に該当しうることから、当社は、対象馬の匿名組合契約(以下「本契約」という。)の解除を受け付けざるを得ないと判断した。
当社は、契約解除を申し出た12名の出資者に対して、同年4月5日から6月18日にかけて、出資金の返金(合計5,220,000円)を実施した。
また、同年9月、対象馬はJRA未出走引退となったが、引退精算時の出資者の不満が非常に大きかったことから、当社は、対応策としてポイント付与を提案した。しかしながら、当該ポイント付与は、金融商品取引法第39条が禁止する損失補填に該当し得る行為であることが判明したため、現在までに実施には至っていない。

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東京財務事務所に特に指摘を受けましたのは、問題が大きくなった背景として弊社と出資者様のLINEグループが存在していること、その中で、毎日の情報更新を目標として掲げるなど、弊社と出資者様との距離が近すぎたことを含めた、双方の連絡方法についてでした。
弊社はこの件について早急に問題解決にあたると共に、再発防止策として出資者からのお問い合わせに対して実質的に24時間対応となっている現在の体制を抜本的に見直し、競争馬の運用体制及び社内環境の改善を図ることといたしました。

変更内容は以下の通りです。

①関係法令及び当社会員規約の理解について、社員教育を徹底する。また、定期的に第二種金融商品取引業協会が実施する研修に参加し、金融商品取引業者としての理解をさらに深める。また、実施前に顧問弁護士に法律相談するなどし、関係法令等の事前チェックを徹底する

②当社と出資者との間のLINEグループ、及びLINEでの連絡について
当社と出資者との間のLINEによる連絡を禁止し、当社はLINEグループにおいて情報更新のみを行う
21時-翌7時までの間のLINEグループへの投稿の禁止
NWRクライアントサービスの段階的な廃止

③LINEによる情報更新の頻度は週1回程度(出走など臨時の更新がある場合はこの限りではない)に留め、厩舎側に過度の負担を強いるようなことは行わず、調教師との良好な関係継続を図る

④出資者からのお問い合わせは、電話・メール・お問い合わせフォームのみとする

(※なお、これらの変更に伴う規約の変更はございません)

情報更新の頻度につきましては特にトレセン内部からの反発が大きく、毎日更新という依頼をした段階で預託をお断りされるケースや、ご承諾いただいた上で所属馬が入厩したものの、動画が次第に送られなくなるなど関係が悪化する厩舎が複数ございました。
またシンフォニーナイン号につきましても、情報更新が転厩の原因でないと必ずしも否定しきれない部分もございます。

コンセプトとして掲げた情報更新についてこのような変更をいたしますことにつきましては様々なご意見があるかと存じますが、全てニューワールドレーシングクラブの力不足です。文書にて恐縮ではございますが、お詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした。
ご出資いただいた皆様のご希望に沿えず大変申し訳ございませんが、ここに至る事情をご賢察の上、ご容赦いただきますよう何卒お願い申し上げます。

(以下略)

いろいろ突っ込みたくなるところがあると言わざるを得ないけど・・・

まず、これって運用開始後にキャンセル受け付けて返金してるの?それって問題視されてないのかな?こんなの許されたら、ほかのクラブでもやってほしいよね(笑)

また、クラブと出資者との間にLINEグループが存在していることが最も問題視されていることなんだ~と思いまして、え?キャンセル受け付けて返金したことじゃないのか?と思いましたね。

それと、文面から厩舎は週に一度ぐらいの取材対応ぐらいがまぁ妥当なラインと考えていて、それ以上だと業務に支障が出るレベルだと思っていると推測できるところですかね。

これらを見て思うところは、

コンセプトが斬新な一口クラブはちょっと疑ってかかったほうがいいよね~というところですね。古くはクローバーの話とか・・・私も実は最初に入会しようと考えたクラブでしたが(爆)まぁ一口馬主クラブの歴史は負の歴史であることが多いですからね~

それと、一番感じたのは「一口馬主は出資者であって馬主でないんだ」というところですね。
ニューワールドレーシングとすれば、馬主気分を味わってほしいと毎日更新を標榜するとか、多くの一口馬主クラブが週1~2回程度が多いところに画期的なサービスを掲げていますが、結局頓挫してます。
まぁサービスを考えたら、サービスを提供する側の労力も考えないと継続的に提供できるかどうか判断できないわけで、おそらく今回の事案は会員側のみにいい顔をしたいがために、従業員と厩舎関係者に総スカンを食らったものかと思われますね。
ライングループによってクラブと出資者の関係が近かったことに関しても、東京財務事務所は出資者はあくまで出資者だと言っているも同然で、「出資者としてのサービス提供を逸脱している。」と判断されていますね。

一口馬主はあくまでファンド出資者。金融庁の見解は一つです。
いやなら馬主になりなさいということですね。

そういう意味ではBRFグループは金融庁の見解に最も忠実かもしれないな。私が思う一口馬主クラブの違いを比較してもそう感じる。

身の丈に合った行動しないとダメですな(笑)