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カラーパレットを作ってみたら作業効率が上がった話《前編》

こんにちは、Link-UのUIチームです。

UIを設計する際のカラー決めはどのように決めていますか?

画面の雰囲気?バランス?適当な数値で決めていいの…?と悩んでいた時に調べていると、LChカラーモデルを利用したツールで構築するカラーパレットの記事を見つけました。


今回はこちらの記事を参考に
実際にカラーパレットを作ってみたら作業効率が上がった話《前編》です。




まず”LCh”に聞き馴染みがなかったため調べてみました。


LCh カラーモデルとは

CIE LChという色空間で、しばしば単純にLChと呼ばれます。 この色空間は、CIELabの色空間とほとんど同じで、違いは色空間における色の位置を表記するのに、x(a)軸、y(b)軸、z(L)軸の直交座標系の代わりに極座標を使っている点です。 Lは物体の明度の値で、0(黒)から100(白)の範囲を示し、 Cは彩度(Chroma)で、中心軸からどの位離れているかの距離を示しています。 hは色相(hue)で0から360の角度範囲で示されます。

JAPAN COLOR 認証制度


LChはL:明度(Lightness) C:彩度(Chroma) h :色相(hue)を表していて、人間の目の特性を考慮した設計がされているそうです。

UIデザインに有効的なカラーモデルなのでは…!


カラーパレットを作ってみる

早速、実際に作ってみました。

今回はメインカラーを#3CB88Bと設定し、この色を軸として明度・色相を展開していきます。


1.縦軸(明度違いの色)

LCh color Wheelの1段目の左(明度)の数値を10段階(10%,20% … 80%,90%,95%)で入力し、一番下のカラーコードを都度コピー。

今回のカラーの基準となる67.4%は小数点切り捨ての四捨五入で70%としています。

縦軸(明度違いの色)



2.横軸(色相違いの色)

次は1段目の一番右(色相)の数値を20ずつ調整。
色相も明度同様に基準となる163.7は小数点切り捨ての四捨五入で160としています。

横軸(色相違いの色)


0〜350までの色相を展開したので、それぞれ明度のグラデーションを作りパレットを埋めます。

色相違いも明度のグラデーションを展開


3.近しい色を削除して黒とエラーを追加してFIX

オレンジ・青系が近い色が多かったため色数を整理します。
エラーの色は色相を20→25、彩度を44→55に調整しました。

FIX版カラーパレット


これで#3CB88Bを基準としたカラーパレットの完成です!


カラーパレットを作ってみた所感

  • 数値で定義された論理的根拠がある安心感がある

  • 明度・色相の調整が手入力のため少し手間はかかるが、単純作業なので慣れてくると1時間程度で作れる


当初、デザインをしながら色調整をすることが多かったため
この色、なんだか全体のトーンと合っていないなぁ…なんてこともよくありました。

ですがカラーパレットを活用し始めてからは、
ベースとなる色があるので、全体のトーンがブレることもなく安心して作業を進行できています。


おわりに

カラーパレットを作ってからデザインしたら
色で迷う時間が減り、よく起こりがちな膨大な数のグレーに悩まされることもなく、無駄な時間を省いてデザインを完成させることができました!
※カラーパレットの色が全てではなく、ここから多少調整は必要です。


以前の私と同じように感覚的に色を決めてしまいがちな方や、色の指定方法に悩んでしまう方にぜひ実践していただきたいです。

さて、
前編ではカラーパレットの作り方を理解できたので、後編ではUIデザイン実践編をお届けします。

今回作ったカラーパレットを実際にどう活用していくのか、各パーツにどう落とし込んでいくのか解説していきます。
どうぞお楽しみに!


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