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窓際サラリーマンのサバイバル農業22-ニンニク・タマネギ-

 2022年11月初旬。
 土作りから二週間が経過した。外は快晴、早速ニンニク・タマネギの植え付け開始だ。
 まずはニンニク。
 穴あきマルチを張った畝に一片ずつ、種球を立てるようにして指先で5~6㎝の深さに押し込む。この時、皮剥きつるつる発根種球に混じっている腐敗気味のもの、病斑のあるもの、小さいものは弾いて食用にまわす。
 次にタマネギ。
「タマネギは植え付け時期が重要だよ」とは畑の師匠の言葉。
 苗の植え付け時期が早いと春にとう立ちして生育不良になる。遅いと根付く前に寒さに負け枯れる…という。
 ここでタマネギの植え方にもひと工夫。
 根切り植えと言って、苗の根っこを1㎝ほどに切り詰めて植える。古い根は残していても枯れるので、切って新しい根が伸びるのを促す作用だ。便利なインターネットの情報様様だ。
 そして植え方。苗の白い部分の半分くらいが埋まる浅さで植えるのは基本中の基本とのこと。植え付け後は苗が根付くまで、土が湿る程度に水を欠かさない。
 
「そんな簡単な野菜ばっかり作って! 初めてにしてはいいもの出来そうやな」
 一ヶ月を過ぎた頃、マルチから噴き出すニンタマの新緑の芽を見て師匠がからかいに来た。
「おかげ様でほとんど枯れていません」
 今日は師匠の無駄話に付き合っているヒマはない。植え付け後のメンテナンスに忙しい。畝回りの雑草取り、ニンニクはおいては一片から二つ以上の芽が出てきたらその脇芽を掻き取る根掻き(本筋の玉が大きく育たなくなるための作業)、そして本日のメインの追肥だ。
 追肥にも工夫を凝らす。液肥化!
 普通化成8:8:8を1㎡あたり30g撒く計算で、水に浸けて溶かしてある。確実に根まで届くよう…という訳だ。また、予想外の降雨で液肥養分の流失も考慮し、当日と翌週の二回撒布の実施予定。
 液肥は12月に二回、翌年3月上旬にも二回の計四回という手間の掛け方を計画してみた。
 さて、おちょくり師匠の鼻を明かすようないいものが出来るか!?

ニンニク植え付け。もちろん根を下にして5㎝ほど押し込む
タマネギ植え付け。根切り植え
タマネギ植え付け完了
追肥。普通化成を砕いて液肥化してみる
追肥。液肥化の散布量を細かく計算
ニンニク根掻き。細い方の脇芽を掻き取る前
ニンニク植え付け1ヶ月後
タマネギ植え付け1ヶ月後

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