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イベントレポート:『これからのメディアを考える〜企業とお客様はコンテンツでどうつながる』

2019年6月20日の木曜日。noteさん主催の『これからのメディアを考える〜企業とお客様はコンテンツでどうつながる』に参加してきました!なんと今回はnoteさんから、参加者メンバーへ写真を共有してくださったので「これを使わない手はないな!」と思って早速トップ画像に使いました。お写真をいただきましてありがとうございます!

今回は、営業部でコンテンツマーケティングをやっているメンバーとも一緒にイベントに参加させてもらったのですが、彼女も株式会社ピースオブケイクさんのオフィスを見て、「めっちゃ綺麗ですね……」と言っていました。何度でも言いますが、ピースオブケイクさんのオフィスは本当にめっちゃ綺麗なので、皆さん一度見に行ってください。

さて、デザイン部の戦車(戦車はあだ名です!詳しくはこちらからどうぞ)と営業部のメンバーが、なぜ今回こちらのイベントに参加したのかと言いますと、二人ともオウンドメディアの担当者だからなんですね。私はjopus bizという外国人を採用したいと考えている企業の皆さまへ向けてのメディアを担当しています。一方、営業部のメンバーは、HRogという人材業界の一歩先を照らすメディアの運用を担当しています。

そんなメディア担当の2名なのですが、実は2名とも悩みがありまして、私の場合は「スキルと経験不足」という問題を抱えています。というのも、まだ担当になってから2ヶ月ほどで、最初の1ヶ月はデザインのリニューアルに掛かりっきりだったんですね。なので、本格的にメディア担当になったのは5月中頃から。いろんな本を読んでみたものの「んんん〜?よく分からん」と手探りでいろんな人に聞いて回りながら、仕事をしているような状況です。

一方で、営業部のメンバーは、約6年分のデータが蓄積されたサイトの大幅なリニューアルの担当をしているのですが、そのことに関する悩みを抱えています。「数値を追いかけないといけないし、リニューアルも成功させないといけないし……でもこれはどっちを選べばいいんだ?!」と日々苦悩されています。リニューアルに際して、デザインだけでなく、いろんな部分を変えることによる影響が大きいので、いろんな人に根回しをしたりしないといけないんですね。

そんな悩みを抱えた二人が、「何かいいきっかけや情報があればいいな〜」と思って今回、『これからのメディアを考える〜企業とお客様はコンテンツでどうつながる』に参加したんですね。


企業がメディアで発信することの意義

では、早速ですが、イベントの中身のお話をしようと思います!最初は、登壇者の皆さんの自己紹介から始めていきます!

▶︎キリンホールディングス:平山高敏さん

▶︎Huuuu:徳谷柿次郎さん

▶︎Wasei:鳥井弘文さん

上記、3名の皆さまの詳しい経歴などにつきましては、noteイベント情報に記載されていますので、そちらをご参照いただけると良いかと思います。特に、徳谷さんと鳥井さんは複数のメディアを運営されており、そちらの紹介もありますので、ぜひ見に行ってください!また、今回のイベントの司会進行役は、noteでディレクターをされている志村優衣さんです。


さてさて、イベントの内容について書いていきましょう。まず、『企業がメディアで発信することの意義』ということについて、お話してくださったのが、平山さんです。平山さんによると、KIRIN製品の作り手たちと話をするうちに、長年に渡って受け継がれてきた知恵や知識、作り手の想いを知ったことで「こんなに面白い話を、このままにしておくのはもったいない!」となってメディアの運営に深く関わるようになっていったんだそうです。

そうして、企業のビジョンを大切にしつつも、作り手の想いを伝え続けることでコアなファン作りができていくんだと仰っていました。一方的な発信ではなく、一緒に作っていくということですね。それがKIRINさんのnote開設にも繋がっているんだとか。

徳谷さんについては、お話をお聞きしているなかで、ご自身の「おもしろそう!」という思いをとても大事にされている印象を受けました。「おもしろそう!」って一見すごく簡単な言葉に思えるんですけど、人間の誰しもが持っている本質的な思考でもある思うので、「おもしろそうと思ったら、すぐ行動!」という徳谷さんの自分を信じる強さが、聞いていてすごく興味深かったです。

鳥井さんはイケウチオーガニックさんという、今治のタオルメーカーさんとの出会いから生まれた『イケウチな人たち。』というメディアについてお話してくださいました。イケウチさんと同じような価値観の人とつながりたい、つなげたいという思いからメディアを運営されているとのこと。そんなお話のなかで、「現場に行って取材しなければ分からない1次情報を大切にしたいね」と仰っていたのが印象的でした。


大切なのは、仲間を増やしていくこと

現在、様々な会社でオウンドメディアが運営されていますが、いろんな人に愛されて残っていくメディアと、消えてしまうものとがありますよね。そのことについて、『残るメディア/残らないメディアの違いって?』というお話のなかで、残るメディアの条件を平山さんが以下のようにまとめてくださいました。

1:らしさがある、世界観(サイトのデザイン、コンセプトまで可視化されている)
2:専門性がある(そのメディアでしかできない切り口で語れているか)
3:背景がある(なぜ伝えているのか?を常に問えているか)
4:主語がある(なによりも愛情があること!)

1や2の例えとして取り上げられていたのが、「北欧、暮らしの道具店」です。私もたまに「いい食器がないかな〜」とこちらのWebサイトに食器の情報を探しにいきますが、このシンプルかつ手書きのぬくもり感のあるデザインといい、ライフスタイルも含めて商品を紹介してくれる感じといい「あ〜この感じね」となりますよね。

じゃあ、3や4となってくると、それはコンテンツにどれだけの愛情や情熱を注ぎ込むことができるのかということになってくるとのこと。ユーザーとの関わり合いを作っていく上では、3や4がとても重要になってくるんです。即時性があることもメディアにとっては非常に重要ですが、友達が「ブログを始めたよ〜」と言ったら大抵の人は読むと思うんですよね。そういう意味でも、友達以上の存在にならないとメディアは読んでもらえないんですね。

お役立ちコンテンツを作ることも悪いことではないですし、企業側からすると大切なことなんですが、緩やかな繋がりのような、友達から友達へ伝播していくような輪を広げていく関係性の構築も重要です。平山さんはそれを「同心円状」という言葉で表現されていました。また、「目の前の面白い人のために役割を全うする」とも徳谷さんは仰っていて、登壇されていた御三方は「メディアに対しての愛情が深い方々なんだなぁ」と改めて実感しました。


「育てる」問題

人を育てるのは、どの業界でも難しいと思うのですが、その中でも、ライターを含めたクリエイターという職業に分類される人々を育てることはなかなか難しいと思います。それは技術的な問題というよりも、どうやらメディアの世界観の共有という観点で難しいとのこと。

そもそも、ライターになるための専門的な技術やスキルを身に付けたいのであれば、大手の出版社などで編集技術を学ぶことがもっとも近道だと、みなさん仰っていました。今の時代は、フリーランスなど個人でも仕事をしやすい時代にはなってきましたが、ことスキルの蓄積となってくると、ベテランの方々に混じって学ぶことが一番覚えが早いのだそうです。ただ、物事への対峙方法や、編集技術をベテラン社員から教えてもらうことはできても、マインドや価値観をしっかり共感できていなければ、あまり意味がないそうです。

というのも、先ほども言った通り、メディアを運営する上で大切なのは、「コンテンツにどれだけの愛情や情熱を注ぎ込むことができるのか」ということなんですね。となってくると、手先のスキルを学んでも、それは技巧的に上手な文章というだけで、人の心を掴み取るまではできないということなんですね。どこか人間臭さを感じさせる文章が良いのでしょうね。

また、これからのメディアをどう育てていくかという話になったときに、「せっかくみんなが考え始めている時期だから、そこをうまく支えていきたいね」と鳥井さんが仰っていたのが非常に印象的でした。ちょうど今、SNSなどで色んな問題に対する論争が起こっていますよね。まだ”議論”というものが始まったばかりですが、「大切なことってなんだろう?」とちゃんと考えていけるようにしたい!とみんなが考えている状況というのは、すごくいいですよね。

時代が変わるということは、人が移り変わっているということなので、その「なんか最近変わったね〜」という部分をしっかりとキャッチして、プロダクトを読者に届けたいですね。そのなかで、一緒に働く会社の人とも楽しく働ければ最高ですね。良いメディアとは、自分だけが楽しいのではなく、一緒に働くメンバーも、ファンも楽しみを共有できるものだと思うので、そんなメディアを今後作れるようにしたいなと思いました。


6. 最後に

最後のご紹介になってしまって、申し訳ないのですが、なんと今回、KIRINさんのご好意で参加者全員におしゃれなクラフトビールと麦茶のプレゼントをいただきました。KIRINさん、ありがとうございます!

普段なら迷わずクラフトビールを選ぶのですが、健康診断で引っ掛かったので、お酒を控えていて飲めず……。代わりに、KIRINさんが提供してくださった「moogy」という生姜やハーブなどが入った麦茶をいただきました。生姜の味が効いていて美味しかったです!夏場にそうめんを食べたときに、一緒に麦茶を飲んだあの夏の感じを思い出しました。爽やかさと懐かしさが共存しているお味です。

ちなみに、こちらの麦茶の成分表示を見た際に、「なんだこのフォント見たことないぞ……」となって、イベント終了後にKIRINさんにお聞きしたところ、デザイナーさんが手書きしたフォントを使っているとのことでした。「ですよね!!!このフォント見たことなかったんですよ!!!」とすごい勢いで、元担当者の方に喰い気味で話しかけてしまい、担当者の方を怯えさせてしまいました。もし次にお会いする機会があったら謝ろうと思います。見たことがなかったフォントだったんで、興奮してしまって……申し訳なかったです……。

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