最近、いろんなところでガッツポーズをしたり、頭を抱えて唸っている伊藤です。主に頭を抱えている原因はWordPressという簡単にサイトやブログを作れるソフトウェアについてなんですが、弊社でもいくつかのサイトがWordPressを利用して作られています。そのWordPressには「テーマ」というホームページを作るために必要なものがひと通り揃ったテンプレートのようなものがあり、こちらを編集することでホームページの見た目を変更することができます。ただ、こちらのテンプレートは初期設定のようなもの。自分の思い通りにカスタマイズしようと思うと、HTMLやCSS、PHPというプログラミング言語を用いてテーマを自分でポチポチ編集しなければなりません。

ですが、このタイミングで非常に困るのが「CSSやPHPを編集した後のプレビュー確認ができない」ということなんですね。本当にめちゃくちゃ困ります。変更をしたら、すぐに本番の環境、つまり誰でもみれる状態になってしまうのです。もし自分が間違ってコードを書いてしまい、ヘンテコなWebサイトが出来上がっていたとしても、それを確認する前に一瞬で全世界中に公開されてしまうんです。もちろん、そんなことを避けるためにTheme Test Driveというプラグイン（ソフトウェアに機能を追加するためのプログラムのことです）もあるのですが、こちらはこちらで癖があって使うのが難しいとのこと。

となると「自分のパソコン内でテスト用のWordPressを作って、そこでテーマを編集し、出来上がったら本番のWordPressにテーマを入れる！」という方法を取るしかありません。しかし、WordPressを触ったことのある方なら分かるかと思いますが、『自分のパソコン内でテスト用のWordPressを作ってそこでテーマを編集して』の部分が相当大変です。まず自分のパソコン内にWordPressを編集できる”環境”を作って、そこに編集したいサイトのテーマを持ってくる作業をしなければなりません。

私は現在、弊社のWordPressを利用しているサイトリニューアル作業を担当していますが「 FTPソフトってなんですか？」と聞くぐらいの初心者です。ですが、そんな初心者でも周囲のメンバーに聞きまくり、サイトを調べてなんとか自分のパソコン内でWordPressを編集できるようになりました……。そんな私のパソコン環境整備＆WordPress編集作業について、いくつかの記事に分けてまとめておこうと思います。

1. 使用ソフト

①FileZilla
②Local by Flywheel

今回使用したソフトは以上の２つになります。それぞれのソフトウェアについて私なりに説明していこうと思います。ちなみにこれ以外にもいろんなソフトウェアがありますが、私がこれを選んだ理由は以下の通りになります。

①FileZilla：「これ使いなよ〜」とメンバーから教えてもらったから
②Local by Flywheel：分かりやすい使い方の解説記事を見つけた

使いやすさと分かりやすさは初心者にとっては重要です。心が折れてしまってはいけないのです。初心者の人は無理をしない！！をモットーに作業をした方がいいと思います。

2. FTPソフト（FileZilla）

まずFTPって何となりますよね？FTPは、File Transfer Protocol（ファイル・トランスファー・プロトコル）の略です。日本語に訳すと「ファイル転送プロトコル」となります。プロトコル？となるかと思いますが、プロトコルはネットワークでコンピューターが使う約束事のようなものです。双方が理解できる同じプロトコルを使わないと通信は成立しません。イメージとしては、日本人とインド人がいて、二人とも話せる共通言語が英語だとしたら「じゃあ二人で話すときは英語で話そうね！」という感じです。この”英語”にあたる部分がFTPソフトになります。

「で、FTPソフトって結局なんで使うんですか？」となるかと思いますが、今回の場合はホームページを作った際、インターネット上に公開するときに必要になります。ホームページを作って、公開するまでの手順ですが、大まかにいうと下の３つほどになります。

①インターネットにつねに接続されている状態で、データを公開できるサーバーを確保する
②自分のパソコンでホームページ（データ）を作成する
③作ったホームページ（データ）をサーバーに届ける

この中でいうならば、FTPソフトは３番目「作ったホームページ（データ）をサーバーに届ける」が該当します。自分の目の前にあるパソコンなどから、遠く離れた場所にあるマシンにファイルを送り込んだり、その逆に遠く離れた場所にあるサーバーなどからファイルを持ってくるために必要になってくるということです。
なので「よし！WordPressのテーマが完成したぞ！」となった時にWordPressにテーマをサーバーにあげ直したり、「ちょっとここのデザイン直したいなぁ〜」となった時にWordPressのテーマをサーバーからダウンロードしてきたりできるということです。

３.　ちょっと休憩

さて、次回は実際にFileZillaを使ってどんな風にデータをアップロード／ダウンロードしてきているのか、Local by Flywheelを使ってWordPressをローカル環境、つまりは自分のパソコン内で編集できるようにするための具体的な手順について書いていこうと思います。