雷音

Sadist/Dominantの男性です。 言葉の力を信じています。 主従関係に基…

雷音

Sadist/Dominantの男性です。 言葉の力を信じています。 主従関係に基づくSMが好きなので、その方面の小説やコラムとして書いていければと思います。

マガジン

  • プライベートSM

    私の今までやってきたSMについて。プライベートな情報を含みます。

  • SM短編小説

    読み切りの1話完結型のSM小説になります。

  • SM小説「路上の恋文」

    ある夜、麻美(27歳)は家の近くで封筒を拾った。この出来事をきっかけに麻美はSMの世界に足を踏み入れることとなってしまう。麻美はどこまで堕ちていってしまうのか・・・ 【注意】性的・SM的な描写があります。

  • SMアレコレ

    SMについての私の価値観や思いを書いています。

最近の記事

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初心者S男性向け:ネットで素敵なM女性と出会う方法

プロローグ注意: この記事はM女性を探しているけどうまくいかない初心者S男性向けになります。女性、M男性、ベテランのS男性は対象外ですので予めご了承ください。 初心者S男性には以下の悩みがあると思います。 ・SMに興味はあるが経験が乏しい ・色々と試しているが全然会えない ・折角会えたのに次に繋げられない 誰でも最初は初心者です。初心者は悩みます、迷います、傷付きます。私もそうでした。ならば、私の失敗を糧として、この記事を読んでくれているあなたは悩まず、迷わず、傷付かずに

有料
1,500〜
割引あり
    • SM短編小説「イニティウム」

      女は裸で両手両足に枷が付けられた状態で簡素なベッドの上で大の字でうつ伏せになっていた。四肢に取り付けられた枷は鎖でベッドの四隅にある柱にピンと張った状態で繋がれており、身動きがほぼできない状態だ。また、その女は口しか開いていない全頭マスクを被されており、その口にはボールギャグがはめられていた。女と認識できるのは、やはり華奢な体つきだからだろう。 部屋の片隅から男が姿を現した。そして、その男は女の背中を人差し指で優しいタッチでゆっくりと撫でた。そして、ゆっくりと鞭を振るいだし

      • SM小説「路上の恋文」⑰卒業【完結】

        蒼い手紙 あれから13日が経った。 奴隷卒業試験の前日に敦司の家のポストに一通の手紙が届いた。 厚手の淡いブルーの封筒だった。 宛先だけが書かれていたが、敦司はすぐにそれが麻美からのものであると察知した。家の中に戻り、そして応接室のソファに座り込んで封書を開けた。 麻美の苦悩と覚悟が沁みた手紙だった。 敦司の考えはどうあれ、反論の余地がない麻美の強い思いを実現するための手紙だった。 敦司はしばらく応接室から出てこなかった。 奴隷が紡ぐ幸せ 敦司から麻美に対

        • SM小説「路上の恋文」⑯帰路

          優しい人 また、穏やかな日常に戻っている。あれから、麻美は晃子にどう接すればいいか分からなかった。それは、晃子も同じだったに違いない。お互いに連絡を取らないまま、10日ほど経っていた。 「竹山さんと親しかったですよね?全然連絡が取れないみたいだけど、何か知ってますか?」 始業後の定例ミーティングが終わってすぐに人事の同期から連絡が入った。 「そうなんですか?何も私は聞いていませんけど…」 心の中でドキッとしながらも、いつもの冷静な麻美のまま、淡々と答えて電話を切っ

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        記事

          SM小説「路上の恋文」⑮深層

          知らない親友 「晃子!何してるの?!」 晃子は少しも戸惑った様子はなく、裸にハイヒール、そして首輪という出で立ちでツカツカと麻美に寄った。 そして、正座で地面に両手を着け、顔だけ上げている麻美の顔をいきなりビンタした。 不意打ちを喰らい、麻美はその場に倒れ込んだ。何がどうなっているか検討も付かず、麻美は呆然とした。 その後、すぐに晃子はその場に土下座した。 「勝手な振る舞いをお許しください。」 少し敦司は考えていたが、重い口を開いた。 「まぁ今回は特別に許し

          SM小説「路上の恋文」⑮深層

          SM小説「路上の恋文」⑭成長

          奴隷の誓約 晃子とのランチの翌週、12月中旬の土曜日。世間はクリスマス一色だが麻美にはまるでそんな景色は入ってこなかった。入ってこなくても麻美の気持ちは沈んでいなかった。 2回目の調教のため、麻美は敦司の家を訪れた。 地下室の調教部屋に入ると、敦司に出されたアルコールを飲んでから服を脱いで土下座で挨拶をした。 「ご主人様、本日もお時間を頂きありがとうございます。ご調教のほどよろしくお願いいたします。」 「先日、ご主人様から頂いた奴隷誓約書作成の宿題をやってきました

          SM小説「路上の恋文」⑭成長

          7月中に1話書きます!! SM小説・路上の恋文14話「成長」 (宣言しないとできない人っ) 現在全体構成検討中ですが、8月に2本、9月に1本書いて完了させる予定です。 よろしくお願いします。

          7月中に1話書きます!! SM小説・路上の恋文14話「成長」 (宣言しないとできない人っ) 現在全体構成検討中ですが、8月に2本、9月に1本書いて完了させる予定です。 よろしくお願いします。

          SM小説「路上の恋文」⑬狂喜

          旧友からの誘い 晃子との約束のランチの日がやってきた。麻美にとっては土日両方に予定が入っているのは珍しいことだった。少し億劫に感じることもあるけれど、こうやって晃子が誘い出してくれることに感謝していた。 ただ、今回は昨日敦司から受けた指示を実行しなければならない。友達と会うということは日常の時間である。それなのに、バイブを下着の中に忍ばせるという破廉恥な行為をしなければならない。これは日常なのか、それとも非日常なのか、麻美は分からなくなっていた。そして、そんなシチュエーシ

          SM小説「路上の恋文」⑬狂喜

          SM小説「路上の恋文」⑫受容

          待ち人 約束の土曜日がやってきた。調教の始まりだ。 麻美にとって心の底では待ちに待った日が来たのだ。麻美にとって平日は計画通り、きっちりと進んでいくもの、安心した毎日だ。全てが予想通りで安定したものなんだけど、モノトーンの世界。 だけど、敦司との時間は全く違う。何をされるかも分からないし、自分では一切何も決めることができない、不安がいっぱいの時間だ。だけど、それは麻美の妄想を具現化してくれる至上の時間なのだ。麻美にとっては、全てが新鮮でカラフルな世界。 麻美は敦司に

          SM小説「路上の恋文」⑫受容

          SM小説「路上の恋文」⑪罪と罰

          優しい罰 「一昨日、僕が最初に電話したのが13時。そして、最終的にお前が電話に出たのが18時。5時間差だから、まぁ1時間あたり10発にしておいてあげるよ。罰は四つん這いのまま一本鞭50発な。」 麻美は怯えた。一本鞭の痛さを一度味わっているからだ。50発も受ける自信がなかった。 「お願いです。50発も無理なので許してください。なんでもしますからお願いします・・・」 「お前は罰が決まればそれを甘んじて受ける他ないんだよ。つべこべ言わずにしっかりと50発受けろ。」 そう言

          SM小説「路上の恋文」⑪罪と罰

          SM小説「路上の恋文」⑩再訪

          見え透いた嘘 水曜日、いつも通りの朝がやってきて、麻美はいつも通りの仕事をこなしている。少なくとも、周りにはそう映っているし、それはそうなるように麻美が努力しているからだった。 お願い事はシンプルかつストレートに。麻美の考えは明瞭だった。ランチ時間が始まる少し前、麻美は課長に切り出した。 「ちょっと体調が悪いので午後からお休みを頂きたいのですが・・・」 コンプライアンスや多様性などが叫ばれる昨今、課長の対応はマイルドだった。嫌味を言われるでもなく、逆に心配してもらって

          SM小説「路上の恋文」⑩再訪

          SM小説「路上の恋文」⑨定常

          くだらない日常 月曜日がやってきた・・・ 麻美はいつもの時間に起きて出社の支度をする。麻美は朝に弱く、ギリギリの時間に起きるためいつも朝の時間は着替え・化粧・歯磨きだけでなくなる。そんな朝の忙しさが週末の出来事をかき消してくれるのだった。姿見で全身の最終確認を終えると、慌てて家を出た。 会社に来ると、麻美は少し安堵した。周りは良識のある人々しか居ないし、業務が忙しい時期に突入していたからだ。この月曜日は新薬のプロトタイプの試験結果が出てくる日だった。朝から晩まで試験機か

          SM小説「路上の恋文」⑨定常

          SMの時間 2.5%

          時間は特別だ。減っていく一方だからだ。人に与えられた人生の時間は限られている。その中で健康かつ活力のある時間はどれくらいだろうか?肝心なことはいつも分からないままだ。 SMができるような、心を許し合えた相手と過ごす時間というのは特別だ。その特別な時間がどれだけあるのかを少し考えてみた。 例えば、私の人生が80歳で終わるとする。なんの確約もないが少なくとも現時点での私の願いとしてそうしておきたい。しかし、この80年丸々を自分が使えているかというと私は違うと考えている。自我が

          SMの時間 2.5%

          SM小説「路上の恋文」登場人物紹介

          ようやく一部完結・・・まずは、読んで頂いた皆様に感謝いたします。拙い文章にも関わらず、ありがとうございました。 計8話で約17000文字。初めてにしては頑張って書き続けられた方だと自分で自分を褒めてあげたいところです。二部までは少し充電時間をもらうとして、少し箸休めとして登場人物を紹介してみたいと思います。 筆者の力不足により、基本的に本作には以下の4人しか出てこない予定です。絵も好きなのでイメージを膨らませるためにイラストを準備しましたが、個人的に麻美のイメージは未だに

          SM小説「路上の恋文」登場人物紹介

          SM小説「路上の恋文」⑧解放

          頼れる人 敦司は何も言わずに部屋を出ていき、30分ほどすると戻ってきた。 「浅ましいアナルオナニーした挙げ句、アナルにペニスを挿れられてヨガってたところの動画を取ってきてあげたよ。誰にこの痴態を送信する?必ず一人に送信するから選ばせてあげる。」 そう言って麻美にオナニーショーの動画を見せてから、LINEの友達リストを見せた。 淳司を理解し始めた麻美にとって、反論や嘘は通用しないことは百も承知だった。怒らせてしまってはさらに事態は悪化し、選択肢が無くなっていく。麻美は

          SM小説「路上の恋文」⑧解放

          SM小説「路上の恋文」⑦披露

          独り遊び 麻美には敦司を拒むという選択肢はもうなかった。早々に敦司に満足してもらい、平穏に終わらせられるかが問題だった。麻美は深く考えるのをやめて、毎週末しているオナニーをそのまましてみることにした。 いつもはイチジク浣腸を二本入れて腸の中のものを全てきれいに出し切ってからオナニーを始めるのだが、自分からそれを言うことはやめておいた。麻美にとってこのイチジク浣腸は元々は便秘解消のためのものであり、オナニーが習慣化する前から近くの薬局で定期的に買っていたものだった。それゆえ

          SM小説「路上の恋文」⑦披露