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【西武ライオンズ 今日の見どころ】打率や得点数は互角 ライオンズとマリーンズの順位を分けている明確な差とは…

●ライオンズのやりたかった野球をやっているマリーンズ

【23日◇マリーンズ‐ライオンズ9回戦(ZOZOマリン)18:00】
9カード連続で勝ち越しがなく5位に沈むライオンズと、現在5連勝中で首位を走るマリーンズとの2連戦。

対照的なチーム状態にある両者なのだが、チーム打率はライオンズが.233、マリーンズが.234。得点数もライオンズの126に対して、マリーンズが128で、消化試合数に違いはあるが、それほど大きな差はない。ホームランに関しては、ライオンズが32本と、16本のマリーンズの倍打っている。

深刻な得点力不足に陥っているライオンズだが、首位のマリーンズと打力は同レベルだとも言えるのだ。

ライオンズ マリーンズ チーム打撃成績

そのなかにあって、四死球、犠打、犠飛はマリーンズのほうが多く、反対に三振や併殺打の数はライオンズが大きく上回っている。つまりマリーンズのほうが、ひとつのアウトを無駄にすることなく、出塁した走者を前に進めて、高い確率で生還させていることがうかがえる。

この傾向は両チームの直接対決で、より鮮明になっている。チーム打率はライオンズのほうが大きく上回っているのに、チーム得点はマリーンズのほうが2点多い。1得点あたりに要した安打の数は、ライオンズの3.0に対して、マリーンズは2.1。ヒット3本打って、ようやく1点入るのがライオンズで、2本のヒットで着実に1得点しているのがマリーンズだ。

ライオンズ 対 マリーンズ チーム打撃成績

ディフェンスの面から比較しても、与えた四死球の数がパ・リーグで一番多いのがライオンズで、最も少ないのがマリーンズ。失策の数もマリーンズはリーグ最少の11で、ライオンズは2番目に多い21失策。自責点になっていない失点が、マリーンズの6に対して、ライオンズは15もある。

こうした攻守両面での違いが、ハッキリと順位の差になって表れている。選手の経験値、試合運びの巧拙、ベンチワーク…、要因はさまざまに考えられるが、「走魂」のスローガンのもと、本来ライオンズがやりたかったはずの野球を、マリーンズがやっている印象だ。

●今井 対 メルセデス 前回は今井が8回1死まで無安打投球

今井達也とメルセデスの顔合わせは、県営大宮で行われた4月13日の試合以来。あのときはノーヒットノーランなるかといった今井の好投に及ばなかっただけで、メルセデスの許したタイムリーは1本だけ。ライオンズ打線がメルセデスを打ち崩したワケではない。

ここまでメルセデスは6試合の登板すべて、5イニング以上投げて3失点以下。確実に試合をつくっている。今回も大崩れはしそうにない。

マリーンズには前回ベルーナドームで3連戦3連敗した借りを返したいところなのだが、いまの打線の調子からすると、ライオンズが勝利するには、今井に大宮の再現を期待するしかない。まずは意味のない走者を出さないこと、防げるミスはしないこと。できることから始めるしかない。


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