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【西武ライオンズ 今日の見どころ】ピンチに強い今井達也 22年から満塁時の被打率.000

●イーグルス戦10連勝中の今井 ピンチでも安打は許さず

【19日◇ライオンズ‐イーグルス4回戦(ベルーナ)18:00】
自身初の開幕投手で、7回2安打無失点と好投。東北楽天ゴールデンイーグルス相手の連勝を「10」に伸ばした今井達也が先発する。

今井達也 イーグルス戦 10連勝中

今シーズンまだ1勝0敗の今井だが、防御率0.43は現在パ・リーグのトップになる。この防御率を支えているのが、今井の粘り強さだ。とりわけ満塁のピンチで今井は、ここ2年間1本もヒットを打たれていない。

今井達也 満塁時 成績

今シーズンに入ってからも、5日の北海道日本ハムファイターズ戦の7回裏に、無死満塁から奈良間大己に犠牲フライこそ許したものの、そのあとの2死満塁、そして12日福岡ソフトバンクホークス戦の5回表に招いた2死満塁を、それぞれ抑えている。

今井達也 満塁時 24打者連続ノーヒット(丸数字は失点)

今井が満塁の場面でヒットを打たれたのは、21年9月24日マリーンズ戦の1回表、佐藤都志也のタイムリーが最後になる。そのあと走者を3人置いて対戦した24人の打者に、ヒットを許していない。

ただ、この間タイムリーヒットになっていてもおかしくない当たりを打たれたことがあった。昨年7月22日のイーグルス戦だ。この試合の5回表、無死満塁から村林一輝の打球はライト前で弾んだのだが、すばやく処理した岸潤一郎が二塁へ送球。一塁ランナーを封殺して、結果はライトゴロに。

すると今井は、続く小深田大翔、小郷裕也を打ち取り、結局このピンチで与えた失点は1点のみ。こうしたゴロアウトの間、あるいは犠牲フライや押し出し、暴投による失点はあるものの、そのあとズルズルと大量失点をして、ゲームを壊すようなことがない。

当然イーグルス戦では、今井の粘り強さは際立っており、22年以降、得点圏に走者を置いた場面では47打数2安打、被打率.043と、ほぼ完璧に抑え込んでいる。

今井達也  イーグルス戦   得点圏 被打率(22年以降)

●同じ得点力不足でも 試合に勝っているタイガース

チームは開幕から1ヶ月も経たないうちに、泥沼の7連敗。この7試合すべて3得点以下、1試合平均1.29得点と、打撃不振が最大の要因なのは明らかだ。

じつはセ・リーグの阪神タイガースも、4月7日の東京ヤクルトスワローズ戦から、現在10試合続けて2得点以下。この間平均1.5得点と、ライオンズと同じく貧打にあえいでいる。ところが、タイガースはこの10試合で4勝4敗2分と、ライオンズのような惨状に陥ってはいない。

ライオンズ 7試合連続3得点以下(左)・ タイガース 10試合連続2得点以下(右)

打てないなら打てないなりに、ベンチワークを含めて、まだまだ「やれること」「やるべきこと」があるはずだ。

開幕戦以来となる今井達也と早川隆久の投げ合い。前回は金子侑司のヒットと盗塁でつくったワンチャンスを、外崎修汰がモノにして、1対0で勝利した。

イーグルスのほうも2試合連続無得点と、打線の状態は良くない。おそらく今回も、ワンチャンスで決まる試合になる公算が高い。今井には、味方のゼロ行進が続こうとも、気持ちを切らすことなく。きょうもピンチをしのいでもらいたい。 

                                                                                                                                                                                                                                                                         

     

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