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【西武ライオンズ 今日の見どころ】ホンダ鈴鹿バッテリー 3年目の初対決なるか

●瀧中と柘植は社会人時代のチームメイト

【24日◇ライオンズ‐イーグルス3回戦(ベルーナドーム)14:00】
連勝が3で止まったライオンズだが、今日勝てば、2カード連続となるカード勝ち越しとなる。

イーグルスの先発・瀧中瞭太は、龍谷大から2017年Honda鈴鹿に進み、ドラフト6位でプロ入りして3年目。初勝利が2020年10月11日のライオンズ戦で、惜しくもあとアウトひとつで、完封勝利は逃したものの、雨のなか129球を投げて、記念の1勝を手にしている。

昨シーズンの1勝目もライオンズ戦。4月8日メットライフドームで先発すると、5回までパーフェクトピッチング。6回裏先頭の若林楽人にレフトへヒットを打たれたが、7回を1安打無失点。付け入る隙を与えなかった。

結局、昨シーズンのライオンズは、瀧中と5試合対戦して、勝ち負けこそ1勝1敗のイーブンだったが、対戦防御率は2.57。完全に打ち崩したと言えるような試合はなかった。攻略が難しい投手のひとりだ。

この瀧中とHonda鈴鹿時代にバッテリーを組んでいたのが、ライオンズの柘植世那だ。こちらは健大高崎高から、2016年に入社。1年後に瀧中が入社してから、揃ってプロ入りするまでの3年間、いわゆる「同じ釜の飯を食った」間柄になる(ちなみに、瀧中が入社する前の年まで、Honda鈴鹿のエースだったのが、現ライオンズの平井克典)。

ふたりが在籍した3年間、Honda鈴鹿は社会人野球最高峰の大会「都市対抗野球」に連続出場。2019年の東海予選・第3代表決定トーナメントでは、準決勝のトヨタ自動車戦、決勝のJR東海戦と、いずれも瀧中・柘植のバッテリーが完投で勝ち抜き、チームを東京ドームへと導いている。

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●敵味方に分かれての対戦は、3年目で初

ライオンズとイーグルス。同じパ・リーグで、どちらも東日本をフランチャイズとするチームに在籍しながら、これまでは1軍の公式戦のみならず、イースタン・リーグやオープン戦でも、投手・瀧中、打者・柘植の対戦は1度もない。このところの攻守に渡る柘植の活躍ぶりからすれば、今日もスタメン出場が濃厚。3年目にして、ようやく初対決が実現しそうだ。

瀧中はドラフト指名会見の席上、ひと足早くライオンズに5位指名された柘植について「ボクのことを知り尽くしているんで、1、2球、のけぞらせて。絶対に打たせませんよ」(2019年12月16日付 中日スポーツ)とのコメントを残している。

プロの世界での成長を見せつけるのは、はたしてどちらなのか。試合の行方とは別に、楽しみな再会になる。

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