特許をお金に−USBフラッシュメモリの基本特許の話
●USBメモリの基本特許の権利者は、
中国のNetac Technology Co., Ltd.,(深圳市朗科科技股份有限公司)
●特許番号は、
中国ZL99117225.6
日本、欧州、米国でも登録されている
●満了日
中国特許は、満了日が2019/11/14
●ライセンス収入がある?
この会社の財務データから見ると、2018年の特許ライセンス収入は3629万元(約5.8億円)。2019年上半期の特許ライセンス収入は1614万元(約2.6億円)。
他の特許からの収入もあるかもしれないが、ほぼこの特許によるライセンス料だそう。
中国特許は2019/11/14に満了したので、この会社の収入が大きく下がるだろうと、ニュースになっていた。だが、多分海外でもライセンスしているので、ライセンス収入が完全に0になることはないだろう。例えば、日本特許は2020/11/01に満了する。
●最後に、該当する日本特許の請求項をみてみよう。
長い!ので、興味がある人だけ読んでみてね〜
【請求項1】
データを記憶するための少なくとも一つのフラッシュ・メモリ(1)と、
前記フラッシュ・メモリ(1)におけるデータ読み出し操作及びデータ書き込み操作を制御するためのものであって、マイクロ・プロセッサ(21)、USB又はIEEE1394インタフェース・コントローラ(22)及びUSB又はIEEE1394タップ(23)からなる記憶制御回路(2)と、
を備えるフラッシュ・メモリ式外部記憶装置であって、
前記マイクロ・プロセッサ(21)は、それぞれUSB又はIEEE1394インタフェース・コントローラ(22)及び前記フラッシュ・メモリ(1)に接続され、前記USB又はIEEE1394インタフェース・コントローラ(22)はそれぞれ前記USB又はIEEE1394タッブ(23)及び前記マイクロ・プロセッサ(21)に接続され、前記USB又はIEEE1394インタフェース・コントローラ(22)はUSB又はIEEE1394バスを介して、当該フラッシュ・メモリ式外部記憶装置を駆動するためのドライバを装着する外部のデータ処理システムに接続され、前記マイクロ・プロセッサ(21)内部には、USB又はIEEE1394インタフェース・スタンダード機能を実現し、データアクセスを制御するファームウェアが装着され、
さらに、前記フラッシュ・メモリ式外部記憶装置が前記データ処理システムのUSB又はIEEE1394インタフェースにプラッグされると、前記ファームウェアが前記データ処理システムのドライバーと協働することで、前記ファームウェアのイニシャル・ソフト・プログラムがコールされ、前記フラッシュ・メモリ式外部記憶装置が初期化され、前記フラッシュ・メモリ式外部記憶装置に対してデバイス識別子が割り当てて表示され、ディスク操作指令のフォーマットによる前記フラッシュ・メモリ式外部記憶装置への操作要求を処理するように、設けられ、
前記ドライバーがディスク操作要求を受け付け、受け付けられたディスク操作要求がUSB又はIEEE1394操作指令に処理され、当該USB又はIEEE1394操作指令がオペレーティング・システムのボトムレイヤーと汎用インタフェース制御回路によって前記ファームウェアに伝送され、ドライバーとファームウェアがUSB又はIEEE1394スタンダードに従って動作し、前記外部のデータ処理システムと前記フラッシュ・メモリ式外部記憶装置との間の通信がUSB又はIEEE1394スタンダードに基づくものであり、前記外部のデータ処理システムと前記フラッシュ・メモリ式外部記憶装置との間の通信は、USB又はIEEE1394インタフェースにより実現されるように設けられることを特徴とするフラッシュ・メモリ式外部記憶装置。
以上
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