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ライレボ2024年の抱負

はじめに


新年あけましておめでとうございます。昨日の元旦に発生した令和6年能登半島地震で、多くの方々が影響を受けました。幸いにも私は無事で、この場を借りて皆さんの安全を祈っています。

この地震は、私たちに人生の不確実性を再認識させる出来事でした。突然の事態に直面し、去年から考えていたことに今年こそは真剣に取り組むべきだと感じるようになりました。そこで、2024年の抱負を掲げることに決めました。

目指すべきもの

私たちの仕事は、ロジスティクスに関わるものです。歴史を振り返ると、戦争において最も重要な要素の一つが物資の運搬であることがわかります。もちろん、私たちは戦争を行うわけではありませんが、この教訓は非常に重要です。様々な活動で良い成果を上げるためには、効率的で機動力のある良好な環境作りが不可欠です。

私たちの目標は、無形資産や有形資産にこだわらず、効率的に次のステップへと物事を進めることです。これは、物理的な商品の移動だけでなく、情報やサービスの流れも含まれます。常に最善の方法を模索し、スムーズな移行を実現します。

効率的なロジスティクスを実現することで多くの人々の生活を豊かにし、より良い社会づくりに貢献し、結果として豊かな世界を実現することを目指しています。

モバイルファクトリーの製作

現代のビジネス環境では、柔軟性と機動性がますます重要になっています。私たちがお付き合いしている多くの会社には大型設備があり、出張作業が頻繁に発生します。このような状況で、効率と生産性を最大化するためには、どこにでも持っていける作業スペースの存在が不可欠です。
今年は、モバイルファクトリーという作業環境を構築します。

そこで、私たちは「モバイルファクトリー」というコンセプトに着目しました。これは、移動可能な組立作業ができる小規模な作業場やオフィスを意味します。このモバイルファクトリーを利用することで、現場に直接移動し、現場のニーズに応じた作業を行うことが可能になります。

求めているのは機動力


モバイルファクトリーの最大の利点は、その柔軟性にあります。通常の工場やオフィスではできないような特別な場所や状況での作業が可能になり、プロジェクトのニーズに迅速に対応できるようになります。さらに、移動式であるため、全国の様々な場所での作業が容易になり、時間とコストの節約にも繋がり機動力を発揮します

ハードウェア系エンジニアの支援

モバイルファクトリーや移動式作業場は、特にハードウェア系エンジニアにとって必要不可欠なソリューションです。ハードウェア開発は、専門的な機材や特定の環境を必要とするため、固定的なオフィス空間では柔軟な対応が難しい場合があります。移動式作業場を使用することで、ハードウェアエンジニアは現場に応じた機材の配置や、必要なテスト環境の設定が容易になります。これにより、プロトタイプの迅速な開発や、現場での直接的な問題解決が可能になり、開発の効率と品質の向上に寄与します。特に、多くのハードウェア系スタートアップがファブレス企業であることを考えると、資金面での制約が大きい初期段階において、モバイルファクトリーの利用は非常に有効です。このような柔軟性が大きなメリットとなり、イノベーションの促進につながります。

受け入れ側の工場のメリット

モバイルファクトリーの利用者は、イノベーター気質を持つ人々になると思います。彼らは新しいアイディアや技術を持ち込むことで、受け入れ側の工場にとっても新たな刺激となります。この相互作用は、まさに化学反応のように、両者にとって有益な成果を生み出す可能性があります。

工場においては、従来の方法や思考では解決が難しい問題も、新しい視点を提供するモバイルファクトリーの利用者との技術交流を通じて、安価かつ効率的に解決できる可能性があります。例えば、新しい製造技術の採用や、生産プロセスの最適化に役立つアイディアが、このような交流から生まれることが期待されます。

また、このような協働は、工場に新たなビジネス機会をもたらすこともあります。モバイルファクトリーの利用者が開発した新製品や技術が市場で成功を収めれば、それに関連する生産活動が工場にもたらされる可能性があります。これは、工場にとって新たな収益源となり、持続可能な成長に寄与することになります。

結論として、モバイルファクトリーと工場との協働は、双方に新しい視野と機会を提供し、イノベーションを促進する大きな力となるでしょう。

時代にもマッチ

DMM.comは、同社が運営するコワーキングスペース「DMM.make AKIBA」をクローズすることを発表しました。閉鎖理由は「昨今の市場の変化に伴うもの」とされています。また、コワーキングスペース業界では、固定費の高さが利益を圧迫している事例が多いです。経費削減が重要であるにもかかわらず、多くの事業者がこの点で苦戦しています。

個人的には、オフィス作業だけなら、基本家で行い食事も一緒にとれるファミレスや昼寝もできる日帰り温泉やネットカフェがおススメです。
これらの選択肢は、コワーキングスペースの高い固定費を避けるための実用的な代替手段となり得ます。特に地方では目的地のそばにあれば良いのですが必ずあるとは限りませんので車がオフィス化するのが理想です。

装備するもの

モバイルファクトリーに装備するものは、ドライバーやレンチなどの一般道具とドリル、ジグソー、サンダーなど切る作業や穴開けができる充電工具
あと作業台、できれば工具箱と作業台を一体化して車から降ろしてどこでも同じ環境を構築できるのが理想

ロボット製作

ロジスティクスにおいて行うことは、動線を短くし、人が歩く距離を減らすことです。仕事量が同じな場合、人が歩かなくなると他の手段で運ぶ必要があり、それがロボットです。

昨今の人手不足を人で補うのではなく、別の物で補う提案です。
このアプローチは、ロジスティクスの効率を大幅に向上させる可能性を持っています。ロボットによる作業の自動化は、人的リソースの削減だけでなく、エラーの減少や作業速度の向上など、多くの利点をもたらします。

特に重労働や繰り返し作業の自動化は、作業員の負担軽減にも繋がり、職場の安全性と生産性の向上に寄与するでしょう。

作り出すAGV(無人搬送車)

ロジスティクス用ロボットの開発において、コストと品質のバランスは重要な要素です。現在、ハードウェアとシステムが共に日本製のロボットは約800万円、中国製は約400万円が相場です。しかし、最近ではハードウェアを中国製、システムを日本製にすることで、約200万円のコスト削減が可能になっています。

電子部品やモーターは中国製を使用しつつ、フレームは燕三条で製作し、システムは自社で開発することで、200万円程度のロボットを提供する計画を進めています。このアプローチは、フレーム製造が可能なメーカーにとっては、システムのみの購入が可能となり、より柔軟な環境が実現します。また、高品質なシステムを提供することで、優秀なエンジニアからの技術購入にも対応できるようになります。この戦略は、コスト効率の良いロジスティクスロボットを実現し、市場へのアクセスを広げる可能性を秘めています。

また、機能しだすことでモバイルファクトリーのビジネス展開が加速すると考えております。

運用システムの最適化

多くのメーカーが提供するAGV(無人搬送車)は単体では優秀ですが、運用面での成功は必ずしも保証されていません。実際にAGVを導入した工場の経営者からは、効果的な運用が難しいとの声をよく聞きます。同じ予算で高価なAGVを1台購入するよりも、低コストな複数のAGVを導入し、自社で運用ノウハウを開発することが理想的です。

多くの人がこのアプローチを不可能だと考えるかもしれませんが、ChatGPTのようなAIサービスの進化により、これは現実的な選択肢となりつつあります。AIを活用することで、複数のAGVの効率的な運用や管理が可能になり、最適化された運用システムを実現できる可能性があります。このように、技術の進歩を活かして、コスト効率の高い運用システムを構築することが、今後のロジスティクス業界における大きなトレンドになるでしょう。

懸案事項

モバイルファクトリーやAGV(自動誘導車)における最大の課題は電力供給です。これらのシステムは、充電設備とバッテリーに依存して動作します。バッテリーに関しては、私たちは自らの開発を行わず、市場で利用可能な最良の製品を選択する戦略を取ります。次世代バッテリー技術の進展に注目し、最適なものを選ぶことで、効率と持続性を高めることができます。充電設備の開発に関しては、最新の情報を収集し、将来的な開発計画を立てることに注力します。

スケジュール

目標達成のためには、明確なスケジュールの設定が不可欠です。期限を設けることで、プロジェクトは効率的に進行し、各段階の目標が明確になります。簡単にまとめたものを書きます。

  1. 運用システムの開発:
    カメラを使用した様々な検知機能を備えたシステムの開発を最初に行います。
    カメラを使ったスタートトリガーを構築できれば
    ログするプログラムは検証できているので
    カメラ検知と組み合わせて完成になります。
    お披露目は3月を目途に進めます。

  2. テスト用AGVの完成:
    運用システムの開発と並行して、テスト用の自動誘導車(AGV)を完成させます。
    お披露目は5月ごろで6月に完成目標とします。

  3. 協力者の確保:
    プロジェクトを前進させるために、この記事を多くに人に紹介して協力者を見つける作業を行います。
    まずは、年始の挨拶としてこの記事を紹介します。3月末までに

  4. モバイルファクトリー:
    モバイルファクトリーはまだ思い付きでブラッシュアップする必要があります。作業の中でアイデアが浮かんでくると思うのでその都度改善していきます。

最後に

テクノロジーは弱者がのし上がり豊かさを手に入れるための最強の武器だと考えています。このブログを通じて、私たちがどのように技術革新を進め、不確実な時代においても前進し続けることができるかを探求しています。
今年は、去年までの経験を糧に効率的なロジスティクスの実現、モバイルファクトリーの構築、AGVの開発を通じて、社会に貢献し、より良い未来を作るための一歩を踏み出します。この一年が、私たちにとっても、読者の皆さんにとっても、充実したものになることを願っています。

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