先日たまたま信号待ちでボヤーっと携帯を操作していたらヘッドフォンからこの曲が流れた。WANIMAの「やってみよう」という明るい楽曲だ。あれ？懐かしいなぁと思った瞬間うっかり涙が出そうになり慌てた。

遡ること4年。悪い噂しかない小学校に入学予定で心配ばかりの2017年春。

のんびりとした手厚い小規模保育園育ちの息子を横目に、これは入学したら大変なことになるかもしれない、と直感的に感じた。この荒波に飲み込まれてしまうのか、無事乗り越えられるのか。

…そんな不安な気持ちとは裏腹にテレビから陽気に流れてきたのがWANIMAの「やってみよう」だった。暗い世界にいた自分に細い光を差し込んでくれるようなあたたかい前向きなテレビCMだった。

それを何度か見ている内、気がつけば「やってみよう！」というのが我が家の合言葉に。やってみてダメならやめればいいさ。「まずはやってみよう！」と。

音楽の力は絶大で、実際入学して何度か挫けそうな時があったけれど救われた。こっそり泣きながら料理を作った日も。学童の帰り道、子供の話を聞いて落ち込んだ時もその後にはこの曲があった。シクシク泣く我が子の頭を抱えながら途方に暮れた日も最後にはこの曲があった。

頻繁に聞いていた「やってみよう」だったが、聴く回数は少しずつ減り、聞かない日が増え、口ずさむ事もなくなっていった。そして忘れていった。

ついつい思い出話が長くなったが、先日「やってみよう」を久しぶりに聴いたことで、我が家の過去の応援歌であったことを突然思い出したのだ！そして音楽の偉大さよ、乗り越えてさせてくれてありがとう！と今頃思ったのだ。この音楽があってよかった！と今頃しみじみ思ったのだ。

で、最近息子が口ずさむ我が家の応援歌はサンボマスターの「可能性」。いっとき毎日聞いていたが最近は時々。でも何かあると、口ずさんでいる。この曲を数年後に聞いた時、果たしてどんな事を思うのだろう…。