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【国際交流】都立大GDCで感じた英語と国際交流の重要性

こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

私は、2023年度の8月末に東京都立大学国際課主催で行われた、「Global Discussion Camp(GDC)」の参加学生に選出していただき、5日間の国際交流に臨みました。

今回は本記事にて、GDCの概要と様子、そこから感じたことを共有できればと思います。

今回は都立大主催のイベントに関しての体験談ではありますが、どの大学でも類似の国際交流イベントがあるかと思います。したがって、

・来年度以降、都立大主催のGDCに参加したい

という方はもちろん、

・ご自身の所属されている国際交流イベントに興味がある
・海外留学に興味がある
・外国語学習に興味がある

以上のうちどれがひとつでも当てはまる方にとって必ず有益な情報をお届けできるはずです。

GDCの概要

ここでは、GDCというイベントの概要と参加要件などについて説明します。

GDCとは

東京都立大学の国際交流会館で行われる国際交流イベントです。
東京都立大学には交流重点校と呼ばれる、留学生の受け入れや学術的な交流の促進を図ろうという協定を結んだ大学が4校あります。それが、

・レスター大学(イギリス)
・マラヤ大学(マレーシア)
・ソウル市立大学校(韓国)
・トムスク国立大学(ロシア)

の4校です。

※昨今の情勢により、2023年度はトムスク国立大学からの生徒さんを招かずに行われました。

東京都立大学から8名、残りの3校から16名を呼び、イベントが行われます。

参加要件

IELTSのオーバーオール5.5、英検準1級程度の英語運用能力が備わっていることが望ましいということでした。

私はこの時点でTOEICのスコア(790点)しか保持しておらず、取り急ぎこのスコア証明書を提出しました。

結果的に参加学生として選んでいただけました。
友人はIELTS6.0を保持していたとのことです。
スコア提出の参考になれば嬉しいです。

また、400wordの英作文の提出も求められました。

日程

2023年度は8月21日〜8月25日の5日間、朝から夕方まで行われました。

メインテーマ

2023年度は、「Reimagining Japan(日本を再想像する)」という大テーマで、24人を4グループ6人ずつに分け、小テーマを各グループで調査・報告しました。

・脱炭素化への取り組み(環境)
・ジェンダーの多様性(社会・ジェンダー)
・教育の国際化(教育・グローバル化)
・不安な時代の表象(メディア・芸術)

上記が小テーマです。
私はジェンダーの多様性グループに指定されました。

活動内容

講師による講義やグループプレゼンテーションに向けた準備だけでなく、フィールドワークも行いました。

私が行った場所としては、「お茶の水女子大学」、「国際交流基金(Japan Foundation)」の二つです。

お茶の水女子大学の校門
国際交流基金

国際交流基金については別の記事で詳しく取り上げる予定です。

GDCに参加して感じたネガティブな面

ここからは、GDCに参加して分かったこと、感じたことをまとめていきます。
まずは、参加を通して課題だと思った点についてです。

日本人だけが、英語を話す能力が格段に低かった

とても失礼な意見かもしれませんが、ヨーロッパとマレーシアから来る学生さんが英語が堪能であろうことは覚悟していました。
一方、韓国からの学生さんは、日本と似た教育環境に身を置いているだけあってあまり喋れない学生さんが多いだろうと考えていました。

しかし、その予想は全く正しくありませんでした。韓国から来た子もみんな淀みなく英語を喋っていたのです。

日本人である都立大生は、私を含め、残念なことにそういった学生さんたちと比べて英会話能力が低かったです。

TOEICのスコアは全く役に立たない

私はTOEICの受験経験があり、それなりのスコアを有していたことから、このようなイベントもなんとか乗り切ることが出来るだろうと考えていました。

しかし、いくらテストのリーディングとリスニングができても、会話についていくためのリスニング力とスピーキング力がないと話になりませんでした。

つまり、テストでスコアを取るための能力と英語でコミュニケーションを取るための能力は、ほぼ別物と考えて良いでしょう。

日本人の積極性のなさ

GDCのプログラム中、質疑応答や発言を求められる場面が何回もありました。

日本の学校ではこうした場合、なんとなく皆黙り込んで下を向いてしまう、という場面を経験したことがある人は少なくないでしょう。

しかし、外国の学生さんの集う場では全く違う雰囲気でした。
皆、最低でも1人1回は発言をするのです。先生に質問はある?と問いかけられる前に自分が考えたことを主張する学生さんばかりでした。

そういった点からも、日本人の学生がいかに奥手か、というのを思い知る結果となりました。

しかし、かけがえのない経験となった

ここまでは私が課題だと感じたことを記しましたが、そんな中でも「参加して本当に良かった」と感じることが出来た素敵な出来事が沢山ありました。

誰も喋れない私を責めない

私は外国からの学生さんの話す英語についていけず、何度も聞き返してしまうことがありました。そして言いたいことを上手く英語で伝えられず、沈黙してしまうこともありました。

しかし、彼らは聞けない・喋れない私に対して少しも怒ることはありませんでした。

むしろ、ゆっくりでいいよと優しく伝えてくれました。

あるイギリスからの学生さんにプログラム終了の別れ際、このように言われました。
「あなたはこのプログラムを通じて笑顔が素敵になったよ。そして英語もとても上手くなってる。これからも頑張ってね。」

まだまだ稚拙な英語しか操れない私にとって、最後までGDCをやり遂げて良かったと思える一言でした。

国際交流をする人々が心に留めておくべきこと

ここからは、英語をはじめとする外国語を通して世界中の人々と交流をしたい、と考える人にとって必須だと私が考える要素についてお伝えします。

英語は必要不可欠の「道具」である

外国の方とコミュニケーションをとる時、それが仕事でも遊びでも、英語はほとんどの場面で必要不可欠な「道具」なのです。

我々は、千差万別の母語をそれぞれ持ち生きています。お互いの言語を習得してからコミュニケーションを取ろうとしているうちに人生があっという間に終わってしまうでしょう。

しかし、英語がある程度操れるだけで、自分が関われる人が驚くほどに増えます。
共有している人が多い、すなわちこの世界の主要なリンガフランカである英語を自由自在に喋れることは、我々の世界を大きく広げることでしょう。

間違いを気にしない

我々日本人が日本語を間違えてしまうことなんて往々にしてあることです。それだけでなく、間違えても特になにも思わないことの方が多いのではないのでしょうか。

しかし、話す言語が英語になるだけで私たちは「間違えてしまった」と気に病んでしまうのです。

今回のGDCの中で、母国語の韓国語に加え、英語と日本語までも堪能な韓国出身の子と知り合いました。私はその子の母語が日本語ではないことをよく分かっていたため、たまに文法的には正しくない日本語を話していたとしても「一生懸命日本語を話してくれることは本当に嬉しいな」と思うだけでした。

こうした経験からも、英語を話す上で多少ミスをしたって、誰も気にしていないのです。

だから、間違いを恐れず気持ちをひたすら伝える、そのために話すということはとても大事なことです。

英語学習を改める

残念ながら、日本の英語教育は徐々に変わっているとはいえまだまだ理想的な内容にまでは改善されていないように思います。
なぜなら、未だに「読みはできても喋るのは無理」といった学生で溢れているからです。

したがって、英語を喋れるようになるには、自力で自分にとっての最適な英語学習は何か考える必要があります。

私個人のことでいえば、読み書きはある程度できるけどスピーキングは本当に壊滅的です。典型的な日本人といったところでしょうか。
したがって、日常的に英語を発する習慣をつけることが目下のやるべきことですね。

英語学習に関しても、今後新たに記事を作成するつもりです。

まとめ

いかがでしょうか。

わたしはGDCというプログラムを通じて、改めて英語という言語への向き合い方を考えるきっかけを与えられたと感じています。

強く思うのが、留学を半年後に控えている今、こうした国際交流イベントに参加することで、留学の疑似体験ができたということです。

日本語が全くと言っていいほど通じない場面で、どうコミュニケーションを取ればいいのかを少しでも学ぶことが出来たのは本当に大きな収穫でした。

留学を控えている方、そうでなくても国際的に活躍したいと少しでも思っている方は、勇気を出してこうした環境に身を置くのも良いのではないでしょうか。

この記事が読者の皆様にとってお役に立てれば幸いです。

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