100年後残る曲について
「100年前の曲を誰も知らないのだから、米津玄師ですら100年後残らない」的なことを書いてる人を見かけました。さすがに100年前と今では条件が違いすぎます。
100年前はまともに録音環境がありませんでした。だからそもそも録音が残ってないですし、たとえ録音物が残っていたとしてもその音質は悪すぎて今普段使いで聴けるレベルのものではありません。
しかし、今は音楽制作と録音が超低コストになり、スマホひとつでもできます。
そして、もうひとつ重要なのがネットです。100年前は当然ネットはありませんでした。それが今誰でも利用できます。
では、この制作録音環境とネットが揃うとどうなるか?私の予想は「100年残る曲はめちゃくちゃある」です。
ここでいう「残る」はタイトルを知っていればネットで検索して見つけ出せるということです。
ただし、もうひとつ残るための重要な条件があります。それは「熱心なファンがいる」です。
YouTubeやニコニコ動画が100年後残るかはわかりません。しかし、時代ごとに熱心なファンがいれば、ファンが音楽を何かしらのネットサービスにアップしてくれるのです。
レコードやCDなどの物理メディアはいずれ壊れますが、データは無限に複製できます。ファンが複製をネットにアップし続けてくれる限り、音楽は残り続けます。
そのためにダウンロード形式、そしてプロテクトなしのデータが必要です。ストリーミングサービスはサービス終了で聴けなくなります。
インターネット黎明期からいろんなサービスが登場しては消えていきました。貴重なコンテンツは消え去り、誰もがネットは永遠ではないと思ったでしょう。
「無断アップロード」は一般的にはいけないことです。しかしコンテンツが永遠に残る唯一の手段はおそらく作者ではない第三者によるアップロードでしょう。それは青空文庫のように著作権切れした曲を集めた配信サービスかもしれません。
もしかしたらゴッホのように作者死後に大ヒットしてカバーされまくる曲もあるかもしれませんね。
それもこれも世界が100年以上続けばの話なので、その間地球温暖化をどうにか切り抜け、核戦争が起こらないことを願っております。
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