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LiskのEthereum L2移行発表後に思ったこと


はじめに

先日、Ethereum L2へ移行することが発表されました。

ということで、この発表後にLisk公式Discordが久々ににぎやかになってちょっと楽しい万博おじです。こんにちは。
で、この発表を受けて万博おじが感じたことやら、Discordであがってた話題などについて万博おじの考えなどをだらだら書いていくのが今回の内容。
※Xにもポストした内容+αです。

なお、この記事では現時点のLiskをLisk L1、Ethereum L2へ移行後のLiskをLisk L2と記載します。


発表内容をざっくりと

まず、どんな発表だったかというと、上の公式ブログに記載せれている通りなんだけどもざっくりまとめると以下のような感じ。

  • Ethereum L2へ移行

  • Lisk L1は名前を変更し、開発はコミュニティが引継ぐことで存続
    ティッカーもLSKから変更

  • Lisk L2をLiskとし、OptimismやGelatoと協力しながらLisk公式が開発
    こちらのティッカーがLSKとなる(ERC-20)

  • Lisk L2の予定スケジュールは以下の通り

    • テストネット:2024年第1四半期

    • 開発者向けローンチ:2024年第2四半期

    • メインネットローンチ:2024年後半

  • Lisk L1のトークン保有者にはLisk L2のトークンのエアドロップ予定

  • Lisk L2の開発言語はSolidity


Ethereum L2への移行について

そりゃもうびっくりしたよね。
だって、つい最近Liskはv4へアップデートされてサイドチェーンが作れるようになったところだし。
とはいえ、万博おじ的には概ねこの移行は好意的にとらえてる。

Lisk L1だとどうしてもブロックチェーン開発という点でいろんな課題があるしね。例えば開発言語とか。


Lisk L1の開発言語

Lisk L1はLisk SDKを使ってJavaScriptでブロックチェーン開発が出来るんだけど、これがLisk L1でのブロックチェーン開発における一つの課題になってると万博おじは思う。
※万博おじ個人的には触って遊ぶのはとても楽しいと思ってるが。

「JavaScriptでブロックチェーン開発が出来るという点に優位性がある」、「それを捨てるなんてとんでもない」という話がDiscordで上がってたけど、正直なところ優位性があると言えるのかは疑問。


Lisk L1+JavaScriptで開発することの優位性

優位性があるとすれば思いつくのは以下みたいな点

  • JavaScriptを触ったことのるフロントエンド開発者のブロックチェーン開発への参入

  • JavaScriptを触ったことのある人数の多さ

  • Lisk SDKを使うことで、ブロックチェーン開発に精通していなくてもブロックチェーン開発ができるお手軽さ

  • Lisk SDKを使って作成したブロックチェーンを稼働させるためのサーバースペックの低さ(RAM 2GB、SSD 100GB程度でもいける)

で、この優位性が生きるのはおそらく「個人や企業のプライベートなブロックチェーン」を作る場合になると万博おじは思う。

本気でブロックチェーン開発をしようとする個人や企業であればEthereumの開発言語であるSolidityを知らないということはほぼないはず。
それにEthereumは既に広まってるし。


Liskの理念

「ブロックチェーンを広めたい」という理念・考えのもと、経験者が多いJavaScriptで開発が出来ることを目指してきたわけだけど、結局のところ思い描いていたほどの参入者はいなかったんだよね。そりゃあ畑が違いすぎるんだもの。

もちろんこの辺りをもっともっとアピールできていれば変わったのかもしれないけど、それ以上にEthereumの広まり方がすごかったよね。
その広まりでSolidity経験者も一気に増えた。

EthereumのL2へ移行は「ブロックチェーンを広めたい」という理念・考えに合致するから、これには納得せざるを得ないなと万博おじは思う。

『目指している場所と今していることがズレているならそれを修正する』のは個人としても企業としても当たり前なことだろうし。


移行後のLisk L1はどうなるのか

話は変わってLiskがEthereumのL2となったあと、Lisk L1がどうなるのかという話。
Lisk L1はコミュニティが引継ぐことになり、メインはLiskコミュニティの中でもLiskscanの開発・管理をしているMoostyチームが行うことになる。
また、引継ぎ後2年間はLisk公式より資金も含めた支援がある。

正直、万博おじはLisk公式がLisk L1を(名前は変わるが)継続させるという意思があることに驚いた。
なくなればいいというわけではないが、Lisk L2が出来たら「Lisk L1はおしまい!」となってもなんらおかしくはないと思ってたから。


移行後の取引所の対応

かなり気になる点だよね。
公式Discordでも気にしている人が多い様子。

正直なところわからないけど、Lisk L2にシフトしてLisk L1はリストから消えるような気はしている。ティッカー的にもL2の方がLSKになるし。
もちろん、両方なくなるかもしれないし、両方残るかもしれない。

国内取引所では両方残ってくれればいいなぁ。


おわりに

Lisk v4へのアップデートでサイドチェーン開発が出来るようになってキリがいいし、だからこそLisk L1も存続できるこのタイミングでの舵切り。
いい判断なんじゃないかな!

でもでも、本当に正直なことを言うとLiskはLisk L1で広まってほしかったなー。

ということで、予定通りだらだらと書いたところでおしまい。

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