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リテピ花写80 ゲンノショウコ 飲むと効果がすぐにでる医者殺し 心を強く持って憂いを忘れる可憐な小さな花

7月から10月にかけて、草むらに
小さなピンクの花が咲いています。
花びらが5枚で筋が入っています。
この小さな花、ゲンノショウコ。
昔から、下痢止めや胃腸病に効果がある薬草です。

なぜ、ゲンノショウコ?
煎じて飲むと薬効がすぐに表れるから
「現の証拠」と呼ばれます。
飲みすぎても便秘もしない整腸生薬です。

そのため、医者いらず、医者殺し、医者泣かせとも呼ばれています。
医者にとって物騒な名前ですね。
西洋でも、「一日1個のリンゴで医者いらず」と言われ、
リンゴが健康食品であることが知られていますね。

ロウソクと猫の足を持つゲンノショウコ

ゲンノショウコは、ドクダミやセンブリとともに日本の三大民間薬の一つで、江戸時代から使われてきました。下痢止め以外にも短く煎じて便秘薬として、また煎液を霜焼けや腫物に外用し、扁桃腺や口内炎、歯痛には煎液でうがいをし、婦人の冷え性や高血圧予防に浴湯量として使われました。なかなか優秀な生薬です。

ゲンノショウコは、別名「玄草(ゲンソウ)」という名前でも流通しますが、その他にも、果実の形がロウソクに似ているため「ロウソクソウ」や、種子が飛び散った後の形が神輿(ミコシ)に似ているので「ミコシグサ」、葉の形がネコの足に似ているので「ネコアシ」、花と茎の姿から「ウメズル(梅蔓)」などとも呼ばれます。名前も多いんですね。

ゲンノショウコは、日本をはじめ、台湾,朝鮮,中国中部,ロシア極東の草地に生えます。
面白いのは、東日本では白い花で、西日本では淡紅色、日本海側では紅色と咲く花の色が少しずつ違うことです。

花言葉は、「心の強さ」、「憂いを忘れて」。
下痢を治す整腸役で、身体がすっきりするからでしょうね。

注意することは、猛毒のトリカブトやキンポウゲに似ていることです。花が咲けばわかりますが、若葉のころは区別が難しいようです。くれぐれも間違って摂取しないようにしてくださいね。

小さな可憐な花をしたゲンノショウコ 整腸生薬として効果てきめん。


ワッショイ、ワッショイ、ゲンノショウコ

ワッショイ、ワッショイ、お神輿ワッショイ
さあ、元気を出せ、煎じて飲めばすっきりするぞ。
ピンクや白い花が、華麗に宙を舞い祭りを盛り上げる。
夏祭りも過ぎ、もうすぐ収穫の秋祭りだ。
憂いを忘れ心を強く持て、ゲンノショウコ ワッショイ

ワッショイ、ワッショイ、お神輿ワッショイ
さあ、ロウソクを出せ、灯りをつけろ
猫も足を上げて歩け、飛んで宙返りしろ
頑張った甲斐あって、実りの秋を満喫しろ
憂いを忘れ心を強く持て、ゲンノショウコ ワッショイ

ロウソクのような実が散った後は神輿の屋根のようになるゲンノショウコ

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