これからの男の子たちへ


#これからの男の子たちへ
「男らしさ」から自由になるためのレッスン
#太田啓子

すっごくすっごくよかった。想像してた内容と違ったけど、考えさせられることたくさん、もやもやしていたことが言葉にされていた。

性差別や性暴力、加害者、被害者。自分はしていないつもりでも無意識にしていることがある。
全てにうんうんと頷いたんやけど特に「カンチョー放置」問題とスカートめくりについては、考えたことなかったけど読んでて性暴力やん!って。自分も男の子やからしゃ〜ないとか思ってた。
男ならするよね!とか、きっとあの子はあなたが好きなのよ。とか。周りの大人の対応が「あかんこと」と伝えてないから”おもしろい悪ふざけ”と認知させてしまうんやなと。女の子もそうなんやなぁと思って嫌と言えなかったり。だからといって全ての大人がそういう対応をしてるわけではないんやけど、そうやって性差別や性暴力を間違って認知してしまってる可能性もあるんやなと思った。

“男だから” “女だから”
これも無意識にしてる性差別。
言い続けられたら、子どもたちはこの言葉に縛られてしまうよな。僕は男だからいい、私は女だからしょうがないとか知らずに刷り込まれてしまうよね。
子どもが転んだときなんて「男の子でしょ〜泣かないな泣かない!強い強い」とか言うてまうときある。これもう無意識に性差別やんな。男でも女でも転んだら痛いよな、泣くよな。それが普通やん。「痛かったなぁ。慌てて走ったら転ぶねんで〜次は気をつけよう!」の声かけでいいよね。

公共空間からの影響も大きい。性の描かれ方について大人が責任をもって考えているのか。子ども向けアニメや漫画ではいまだにオネェキャラを笑いのネタとしている。オネェな喋りをおもしろいと思っている時点で性差別よな。それを見て傷つく人だっている。それをいっしょになって笑うのではなくて「おもしろいと思わないよ。とても失礼な描き方をしているよ。」と子どもたちにきちんと説明できるのか。

日本の性教育は十分ではなく、公共空間や噂話などから性に関する知識を得ることになって、間違った認識をしてしまう。この現状にちゃんと向き合い、性教育について見直したほうがいいと思う。
まずは、私たち大人がきちんと性について学ばないといけない。

地球に住んでる大人たち全員に読んでほしい。特にお子さんがいるお母さんお父さんに。自分の子どもが無意識に加害者、被害者にならないように。

熱く語ってしまったけど、本当にいい本に出会えた。



#読書記録

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