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【上京日記】図書館と手荒れとアレルギー

3/3 4日目

図書館の利用者カード作ろう、と思って家を出る。いい天気だ。
1週間以上前に転入届を出しているから、私の拠点はすでにここにあるのだけれど、その地域の図書館を使うっていうことが、自分がここで生活をしている、ここで暮らしているという一つの象徴になるような気がしている。家から近いから徒歩でも自転車でも行けそうだけど、ゆくゆくは自転車で行けるようになりたい。

手続きに対応してくれた図書館の方が、図書館マップというものをくれた。「こちらの利用者カードで、以下の図書館が利用できます」と、見せてくれた一覧を見て「えっ」と声を出しそうになった。利用できる図書館が10以上、ずらっと並んでいたからだ。これが区か……私の地元には一つしかなかったぞ……しかもこんなに広くないしカフェなんてないぞ……

外には本が読めるような机と椅子が置かれていて、たくさんの人がそこに座って本を読んでいた。四阿や公園もあって、私にとってはテンションの上がるすてきな空間だった。

持ってきていた本があったので、空いていた椅子に座って読み始める。陽気も相まって少しだけ寝て、起きたら続きを読んだ。2時間くらいいただろうか、日が傾いて肌寒くなってきたので図書館を出る。いつもと違う道を歩いていたら小さなコーヒー屋さんを見つけて、カフェラテを買って飲みながら歩く。冷えていた身体にあたたかいコーヒーが巡っていくのを感じる。

手が荒れている。食器を洗うときの洗剤に手が負けている。特に右手、親指と爪の間がぱっくりと割れていてじわじわ沁みる。スマホの指紋認証がうまくいかなくなった。左手親指はかろうじて認証してくれるが、右手はもう指紋が死んでいるのだろう、まったく反応してくれなくなった。

キムチでアレルギーが出た。喉が何かで塞がれているような、唾を飲み込むと圧迫されるような。小学生のときに海老を食べて出たアナフィラキシーショックと同じ症状だ。おそらく成分表にあった「オキアミ塩辛」がだめだったのだろう。そこまで酷くなくて、次の日には何ともなかったのでほっとした。食物アレルギー。私が今までもこれからもずっと付き合っていかないといけないもの。

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