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0212-0218

0212

バイト先の塾で、なぜか私に懐いてくれている高1の女の子がいる。振替の英語があって、久しぶりに授業をした。帰るのを惜しそうにしてくれて「さみしい」と何回も言ってくれた。すごいな、私がいなくなることを寂しがってくれる生徒ができるなんて想像もしていなかったな。塾の先生なんて、貴方にとってはある一定の短い期間でしか関わらないのだから忘れ去るくらいにいろんなことを楽しむんだよ。

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『世界から猫が消えたなら』を読んでいる。もともと、一人暮らし先に持って行かないつもりで最後に読んでおこうと思ったのだけど、なんか持って行きたくなってきた。読むのは3回目とかだけど、2回目1回目に読んだときとは違うことを考えている。

0214

やらないといけないことをこなしている。引っ越しまであとちょうど1週間。

0215

新幹線の切符を買ったり電気ガス水道の申し込みをしたり。夜はバイトに行く。バイトに行くのも明後日で終わりになった。

0216

母と一緒に家の近くにあるタルト屋さんに行ってきた。お店の中にはマティスの切り紙絵が飾ってあって、店主さんの趣味を垣間見たような。タルト以外にもお菓子のギフトボックスとかトートバッグとかいろいろ売られていて、こぢんまりとしたかわいいお店だった。勿論タルトもおいしかった。

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バイトに行く最後の日だった。あんまり意識はせずいつも通りに、授業に来る生徒たちに授業をした。今年は特に受験生を多く担当させてもらって、全員が高校生や大学生になってくれることが確定した。思えば毎年、必ず1人は受験生を見させてもらった。
4年間、同じバイトをやり続けた。途中で辞める気は勿論無かったけど、4年前は、まさかずっとやるなんて思っていなかった。余裕の無い期間が多かったけれど、中学生や高校生という、自分自身も通ってきた多感な時期の貴重な時間を勉強を通して共有できたことはすごく楽しかった。教師の資格も無い私だけれど、まがりなりにも経験できて良かったと心の底から感じている。もうここには来ないんだなあ、と思うとさびしい。4年間というのは、その場所から離れることにさびしくなるには充分な期間だったんだなと知った。

上司の方から「ぜんぜんいいもんじゃなくてごめん!」とお菓子をくれた。ローソンのロールケーキと無印の不揃い紅茶バウム。この組み合わせ、覚えておこう。社会人になったら、この組み合わせで買って家で食べよう。4年間お世話になった場所を思い出せたらいい。

0218

幼馴染と遊んだ日。旅行の計画をざっくりと決めて、誕生月に会えないから何がほしい?と聞かれて本当に何も思いつかなかったので「本しか出てこん」と言ったらじゃあほしいの買ってあげると言われて歓喜した。幼馴染の彼女とは誕生日が2日しか違わないから、お互いにほしい本を贈り合った。これからのこと、恋愛のこと、お互いの性格のこと、いろいろを焼き鳥片手にたくさん話した。もう16年目?の付き合いになるのにまだまだ話したいこと知らないことはいっぱいあって、今日会ったのは4ヶ月ぶりとかだったのに昨日も会っていたみたいに自然と話をしている。唯一無二の関係性だなあと思う。だいすきな友達。

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