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アメリカの小学校(準備クラス)がよくわかる絵本~Miss Bindergarten Gets Ready for KIndergarten by Joseph Slate, Illustrated by Ashley Wolff~



リトル・スマーティ・パンツからりすさん(およそ3歳)コースの3月にお届けする絵本は「Miss Bindergarten Gets Ready for Kindergarten」by Joseph Slate, illustrated by Ashley Wolffです。


http://littlesmartypantsbook.com


  1. あらすじ

ビンダガーデン先生は、9月の始業のために朝起きて学校に迎い、生徒がくるために準備を始めます。レゴのようなおもちゃを片づけたり、積み木を片づけたり、壁にアルファベットをはったり。そして26人の生徒たちは、それぞれ家から学校にむかうのですが、性格も準備も人それぞれ。スニーカーを探したり、ココアを覚ましたり、バックパックにぬいぐるみを詰め込んだり、学校にいきたくないと暴れてみたり、、でもとにかく共通しているのは先生も生徒もみんなワクワクしているということでしょうか。とても楽しい学校生活がはじまります。それにしてもビンダガーデン先生はよっぽど慌てて家をでたのでしょうね。服にタグがついています(笑)

こちらの絵本の英語での読み方については、下記Yotubeをご参考ください。
https://www.youtube.com/watch?v=eRziqhryYr0

本書を読む上でのポイントをお伝えします。

1様々な動物の名前を覚えることができます。
この本に登場するのは、アルファベット順の名前をもった26名の動物たちです。耳慣れた動物もいれば、聞いたことのない動物のいます。最後のページにクラスメート全員の名前(アルファベット順)と動物の名前が掲載されているのですが、ついつい調べてしまいますよ。日本ではなじみのない動物たちの名前ぜひ調べてみてくださいね。
例えば、Moose, Newt, Quokka, Vole, Uakari monkey, Xenosaurusなどです。

2.アメリカの教育スタイルをわかりやすく理解

Kindergartenというのは、幼稚園ではなく、小学校の準備クラスのようなもので義務教育です。なので5歳でもスクールバスに乗って通い、勉強の授業もあります。ビンダガーデン先生もアルファベットを壁にはりつけていますね。でも教室の雰囲気は日本とはずいぶん異なり、とても体験重視の構成です、キッチンがあったり、アートがあったり、積み木があったりと、机がきれいに並んでいる構成ではありません。そしてそれぞれがみんな興味のあることをしています。絵を書いている子もいれば、積み木をしている子もいれば、人形で遊んでいる子もいます。そして先生が絵本を読んでいるとみんな床にすわってきちんと聞いています。

3.学校のはじまりって楽しい!

日本ですと、桜の季節にランドセルを背負った新入生、というのが定番ですが、アメリカの学校の始業式は9月です。なのでこの絵本も秋らしい風景が登場します。そして学校へ行く準備をする生徒はみんなワクワク、そわそわした様子です。(Ianを除きですが、、)先生も時間に追われながらも、生徒のことを思いながら急いで準備をしています。りんごを机にひとつずつおいてますが、これはスナックですね。日本では先生がスナックを並べるということはないので不思議な風景です。クラスの様子は、いろんなおもちゃがあり、勉強のツールがあり、本当に魅力的なイラストで彩られています。国を問わず、先生も生徒も始業式が楽しみでワクワク。そんな気持ちにさせてくれる絵本ですよ。うちの娘は、まだ2歳の時ぐらいからこの絵本が大好きで、その一番の理由がKindergartenへの憧れでした。それぐらい一人でスクールバスに乗って、学校へ行くというのは自ら自信をもたせてくれる、新しい世界への第一歩ということなのでしょうね。

お子様との読み聞かせのお時間が充実したものとなりますように。






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