冗談

先に断っておきますが、この文章の中で使用している「ボケ」「ツッコミ」などの用語はお笑いの世界で言うソレとは異なります。僕ら一般人にはそんな大層なことはできるはずもないので、お笑いのソレの相当下位互換であるという認識でお願いします。

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 ここ2年くらいの悩みの一つに、「”冗談”を”冗談”で返しても、”マジ”に捉えられてしまう」というものがあります。

 この前のバイトで、副バイトリーダーさんに「リーダーからラブレター来てるよ」と”この日シフト入れますか?”というような内容のメモを渡されました。これは「ただのメモをラブレターと言って渡す」という、いわゆる「ボケ」、つまり「冗談」です。
 で、僕が考えるこれを受けた側ができる挙動は
①相手の”冗談”に乗っかる(=ボケ) Ex.「嬉しくなっちゃいますね〜」
②相手の”冗談”を否定する(=ツッコミ) Ex.「いや絶対違うじゃないですか」
③相手の”冗談”を真に受ける Ex.「えっ、あっ、、、、」
の3つです。
 僕は咄嗟の会話の中で返事に詰まってしまうことが日常的にあります。今回「リーダーからラブレター来てるよ」を言われた僕は①で返そうとしたのですが良いボケが浮かばず、「受け取ります」と意味不明なことを言ってしまいました。これに対しての副リーダーの反応が笑うのみでした。正確に①の返しができていれば、相手から「ツッコミ」が返ってくるでしょうし、正確に②の返しができていれば、相手から「ツッコミ」に乗せた返事が予測されると思うんですよね。とにかく、③以外であれば会話が途切れることは考えにくいです。ということは、僕が①をするのに時間を要してしまったことと、クオリティの低さが③に捉えられてしまったのだと思います。
 高校が男子校だったので、自分で自分のことを「”冗談”が通じない人」だとは思っていないのですが、僕の”冗談”は明らかに”マジ”寄りとしか思えないということです。

 大学で関わりのあった先輩と話している時、先輩が僕に「えぇ!飯奢ってくれるの!?」みたいな冗談(=ボケ)を言い始めました。これに対して僕が取れる行動は「奢ることを受け入れる」というボケをするか、ボケを否定する形でツッコミをするか、「いや、マジで金ねぇしどうしよう.....」とマジで受け取るかの三択です。ここで僕がしたのは奢ることを受け入れるというボケでした。「良いですよ、奢りますよ〜」って。それに対する先輩の返答は「いや、冗談だって、ごめんて」でした。やっぱり、”マジ”で受け取ってると思われてるんですよ。

 なぜボケに乗っかる方を選んでしまうのかなと考えると、これもまた高校が男子校だったからだと思うんですよ。僕の思い込みかもしれませんが、やはり男子校には「ノリが悪い奴は悪」という雰囲気があると思います。だから、ツッコミで長れを止めずに、受け流してノリが良いことを示そうとしちゃうんですよ。①と②でノリが良さそうに見えるのは多分①じゃないですか。


====以下は読む価値ないです。====

 これも相手に“マジ”だと思われている確証があるわけではなく、相手方の反応から推察しただけでしかありません。

 こんな話、誰に言ってもどうせ「考えすぎ」としか言われないんでしょ。誰かに言ったら「めんどくさいね」としか思われないんでしょ。
 こういうことを言葉にしたところで得られるのは共感じゃなくて地雷を晒しているというたった一つの事実です。誰かの見えない地雷を踏むより、誰かの見えてる地雷を踏まないようにすることの方がめんどくさいんですよ。他人の地雷は基本知る術がないから踏んでも裏で嫌われるに留まり、踏んだことに普通は気が付かないんですよ。この世には裏で嫌われることに恐怖を感じない人の方が圧倒的に多く、「自分の耳に入ってこなければ別に良い」みたいな人ばかりです。そういう人からすれば、見えてる地雷が一番厄介ですよね。地雷を晒すことでいたわってくれる人がたまにいます。それが共感由来のものであれば大丈夫なのですが、同情由来だと途端に苦しくなります。自己肯定感がなくて、周りの価値下げに走り、それをどうにか正当化しようと「自意識過剰」を盾にして。「気を使われるのが苦しい」と文章にすることで気を使われる。じゃあ何のために文章にしているのかというと(僕の場合は)自己顕示欲と承認欲求が根源なんだと思います。自分のクソな考えを晒すことで良い印象を与えられる見込みは低いし、投稿しても Twitterに共有しても気取ってんなと思う人ばっかりだと思います。「他人の目が気になる」とか言いながら、自分を棚に上げて、こんなつらつら書いてるんですよ。自分の矛盾に自分が一番気づいているはずなのに目を逸らして押し通して。自分のメモ帳にでも書けばそれで済むのにわざわざ投稿して、自分に酔ってるんですよ。


それをこうして投稿する自分が本当に嫌いです。



もう、八方塞がりです。







#190  冗談

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