見出し画像

中国日記*1997年夏 その1

飛行機怖い!

 今年も、大学の短期留学班に参加する。7月16日~8月11日の予定だ。行き先は昨年と同じ、吉林大学。宿泊場所も同じだ。

 友達に見送られて飛行機に乗る。今回は、一日で福岡~大連(乗り換え)~北京(乗り換え)~長春なのだ。乗り込む直前、先生からお土産を頼まれていたのを思い出し、買い求めた。中国や台湾へのタバコのお土産は、「峰」が喜ばれるらしい(1997年夏時点)。

 今日はどうやら気流が乱れているようで、えらく飛行機が上下する。でも、空中小姐たちは平然としているので大丈夫ってこと?

 大連に到着。私は皆の健康診断書を預かっていたが、提出してくれと言われなかった。……結局日本にまで持って帰ってしまう。必要……だったのでは、ないんデスカ?

 連から北京へは50分。福岡~ソウルよりも近いぞ。
 北京に着陸したは良いが、次第に暴風雨の様相を呈してくる。今日、飛びたてるの?? 20時45分離陸の予定だったが、安全性を考慮していたようで、50分にやっと搭乗のアナウンスがあった。バスで飛行機のとこまで行く為に、外に出ると…。飛ばされる!! すごい風なのだ!「大丈夫なん??」と、皆で言い合いながら飛行機へ乗り込む。外は突風で、息もできないほどだ。

 少しして、雨も降り出し、雷も鳴り出した。それでも動き出す飛行機……。が、30分ほど空港内をグルグル回っている。離陸のタイミングを狙っているのか? しかし、どうやらこうやら飛び立った。いくら上昇しても回りは白い雲ばかり。疲れていたが、寝るに寝られず、長春への一時間半のフライトを楽しんだ(?)のだった。

二度目の町

 北京を飛び立ってから一時間半、とはいうが、飛び立ったのが21時半くらい。ということは、いくら正確に着いたところで……やっぱり24時前になってしまった。しかし私たちはまだ夕飯を食べていない。飛行機の中では慣れない味のする「鶏肉のカタマリ乾燥」小袋を口にしたのみ。(残念ながら口に合わなかったのでそれも残してしまいました)お腹がへったよ。と思っていたら、海鮮料理を食べさせてくれるところへ連れて行かれた。しかし、夜中の12時過ぎなのに果たして開店しているのかい? おお、開いている! すごいねえ……都会になったものだ……

 って、夜中だからよく見えないんだけど、なんだか道が広くなってないか?!?!? それとも眠い目のせいだろうか…?(実は急速に発展していたのです。後述いたします)

画像1

 一晩経って……と書きたいところですが、本当は三時間しか経っていません。なぜならば眠りについたのが午前一時半くらいで、起きたのが四時半くらいなんです。ほんとうに中国人は朝が早い、のはいいんですけど、朝早くからクラクションやら工事の音やら人々の声やらが鳴り響くので、目が覚めてしまうのです! これに慣れて寝坊ができるようになると、留学生活も一人前ということができるでしょう。

画像2

まだ街中では馬車、ロバ車が現役でした。

 吉林大学での授業が始まった。ただ私は連続2年目の参加であったため、他の人が午前中で授業を終えて帰った後、一人で午後の高級授業を受けられることになった。……いいもん、遊べなくっても……。くすん

(中国日記*1997年夏 その2 に続く)

©六華 このnoteの文章や写真の無断使用、転載、保存を禁じます。