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ハイブリッド配信におすすめ!デジタルミキサー Soundcraft Ui24R

最近のライブ配信は、ハイブリッド配信前提のような感じになってきていて、リアル会場にお客さんがいて、スピーカーから音をだしながら配信にも音を出します。観客側のスピーカーの他、演者への返しモニターに音を送らないといけなかったりと、送り先が結構増えます。
現場に持っていく小型のアナログミキサーではどうしても出力数がたりなくなったりします。出力数が多く、入力数もそれなりにあるものを探していると、松井さんの記事を思い出しました。そこに紹介されていたのが、Soundcraft Ui24R でした。
デジタルミキサー初心者の私でもわかりやすく解説されていたので助かりました。
参考にさせていただいた記事は以下になります。

少し前のミキサーだったのですが、いろいろ情報を集めていくと、まだまだ現役で、発売当初はいろいろ問題があったようですが、ファームウェアもアップデートされ、逆に成熟してきたなという印象を受けました。
特に2つ目の記事は、私が松井さんに使い勝手を聞いてみたら、いろいろ検証していただき、性能の確認をかわりにやっていただきました!
松井さん!ありがとうございます!

2018年2月に発売されたデジタルミキサー、soundcraft Ui24R。
2023年にもファームウエアアップデートがあってさらに進化したりとまだまだ現役のラックマウント型デジタルミキサーです。

Soundcraft Ui24R全面

リモートコントロール系のミキサーはもっと新しいものがいろいろでています。ただ、本気のデジタルミキサーは、けっこう価格が高く、なかなか手が出ません。
デジタルミキサーを少ししか触ったことのない私にとってはリーズナブルなデジタルミキサーから始めたいところ。。しかもハイブリッド配信で困っている部分も解消できるものを。。。
例えば、安いところだと、ZOOM LiveTrack L-20R、プロユースだと、YAMAHA TF-TRACKなどなど

こちらは最後まで悩みましたが、AUX OUTの数とXLR出しができる点とちょうどいい価格(笑)が、私の中では重要ポイントだったのと、ハウリングサプレッサー内蔵という点でUi24Rにしました。

今回は、Soundcraft Ui24Rを実際に使ってみて、ハイブリッド配信目線で気に入ったところをご紹介します。


Soundcraft Ui24Rとは

Ui24Rは、フェーダーを持たず、リモートで操作をするラックマウント型リモートデジタルミキサーです!
詳しい部分は、先に紹介しました松井さんのNoteに綺麗にまとめてあるので、そちらをご参照くださいw
基本的な仕様は以下の通りです。

基本仕様

  • マイク/ライン入力(コンボジャック) 10

  • マイク/ライン入力(XLR) 10

  • ステレオライン入力(RCA) 1

  • MASTER OUT LR各1

  • AUX OUT 8

  • ヘッドホン 2

  • USB-A 4

  • USB-B 1

  • Ethernet 1(ネットワーク接続用)

  • Ethernet2 1(カスケード接続用)

  • Footswitchポート 1

  • HDMIポート 1

特徴

  • マルチトラックRecに対応(USBメモリへRec)

  • リモートコントロール対応(Wi-Fi(2.4GHz/5GHz)/有線LAN)
    ※ネットワークがつながっていれば基本ブラウザが使用できればOK
    ※最大10台まで同時接続可能

  • 2台をカスケード接続するとステージボックスとしても使える

  • Lexiconの代表的なリバーブ、コーラス、ディレイを内蔵

  • dbxのコンプレッション内蔵

  • dbx AFS2自動フィードバック・サプレッサー内蔵(すべての出力で使用可)※1chと2chのみ

  • DigiTechギターアンプモデリング内蔵でいろいろななエフェクトが使用可能

その他いろいろありますが、本体はほぼ箱状態で、触りません。リモートコントロールに全ふりしてあります。

ハイブリッド配信目線で特に気に入ったところ

なんといってもリモートコントロール

Wi-Fiや有線LANで同一ネットワーク内にいれば、iPad、iPhone、PC等からリモートコントロールできます。いまや当たり前になりつつある機能ですが、デジタルミキサー初心者の私にとっては、便利すぎる機能です!

iPadでリモートコントロール

専用アプリではなく、ブラウザでのアクセスになるので基本的にはけっこう古いiPadでも動作します。これがあれば、卓の場所に縛られず、音の調整が可能になります!Wi-Fiだけでなく、有線LANでの接続もできるのがGoodです。Wi-Fiが切れてしまう可能性は、大いにあるので、実際使うときは、iPadを調整用に、PCをバックアップ用にしておくと安心ですね。
ただ、本体の有線LANは、DHCPに対応していないので、固定IP(静的IP)での運用になります。

RTA(リアルタイムアナライザー)からのグラフィックEQ(GEQ)

これはマジで便利ですね。
私は、ハウリングしそうな周波数を聞き分ける高級な耳は持ち合わせていません。できれば欲しいところですが、難しいですよね。。
そんな時に、RTAがあると、下記のように波形で音を見ることができます。

音の見える化 RTA

ハウリングしそうな周波数が目で見てわかる!高級な耳を買わなくてもなんとかなります!
このRTAを見ながら、グラフィックEQでハウリングで突き出てきた周波数を指でつぶすだけで、調整ができてしまいます。
プロの音響屋さんが会場の客席で、耳だけで周波数を判断して、「100Hzあたりを下げて」的な感じで調整していた風景に憧れていましたが、これさえあれば、自分でも高級耳を持ったフリができますw

dbx AFS2自動フィードバック・サプレッサー内蔵

すでにNoteにも書きましたが、ワンオペライブ配信のときに、少しでも楽になるために試したハウリングサプレッサー。パンダスタジオさんから借りたdbx AFS2。

試した時には、価格からレンタルでもいいかなーと思っていましたが。これが内蔵されているという、ワンオペのためにミキサーのUi24R。
とはいっても、AFS2と全く同じ機能が搭載されているわけではなく、廉価版が搭載されています。
固定周波数 6個登録でき、ライブ周波数も6個まで自動で抑えてくれます。
ただ、GEQである程度ハウリングを抑えておくと、6個でなんとかなります。会場によって変わると思いますが、2つのスピーカーから3メートルくらい離れた場所でピンマイクを使って試してハウリングを試しましたが、GEQで事前に調整しておけば、固定周波数6個を登録させる必要もないくらいで行けました!

Ui24RのAFS2

あとは、ラックマウントで揃えたかった。。。

配信機器をラックで統一していくプロジェクト的なものが私の中でだけ動いていまして、映像系機器で1箱、音響系機器で1箱の2箱持っていけば、ライブ配信できる的な感じにしたかったので、ちょうどいいサイズ感でしたw
また、組み途中ですが、ラックマウントは「男のロマン」ですよねw

同じサイズのラックをスタックw

まとめ

いかがでしたでしょうか?
ライブ配信だけであれば、あまり気にすることがなかったことでも、ハイブリッド配信になると考えておかなければいけないことが増えます。
また、やることが増えるということは、それだけ本番中に大変になるということになります。
少しでも機械に任せられるところは任せていきたいですよね!
そんなとき、Ui24Rは、相棒になりえるのではないでしょうか?
こんなにいろいろ機能がつまってこの価格。
特にデジタルミキサーをこれから始める方には、初期導入品としていいと思います!

この情報が少しでもみなさんのライブ配信ライフのお役に立ちますように!

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