これまで度々、エイヤっと行動してきて人生が良い方に変わったなと思っているのですが
たまに周りから『どうしてその決断できたの？』と聞かれます。

例えば
・新卒で入るのが相当難しいとされる大手企業を辞めた
・約10年交際していた人と20代最後に別れた
・30歳で友だちもいない土地に引越した
・全く未経験の仕事に転職した
・昭和価値観の寺業界に嫁ぎ義実家の向かいに引越した

これらを決断した理由について聞かれることが多いなと感じています。


まず前提として
過去のわたしはある程度自分の状況に満足していて、
その生活や状況を捨てたい！と思うほど困っていたわけではありませんでした。

それなりの成績で誰もが知る大手企業で港区の高層ビルで働いていて、
友達も彼も居る東京に住んでいました。
毎月ネイルサロンや美容室に行き、休みの日には新宿や銀座で友人と飲んで、
新作のデパコスやアクセサリーを買い、スーツにヒールで東京駅を歩く会社員でした。

ただ、なんとなくモヤっとした時、
例えば何か仕事でうまくいかなかったり私生活でいやなことがあったりすると
『わたしの人生このままでいいのかな』と思っていた程度です。

例えばあのままあの会社で働き、
ある程度の社会的地位のまま年収1000万台を稼ぎ、
寝不足だけども10代からの気心知れた人と結婚し、
東京でバリキャリママ。という選択肢ももちろんあったと思います。

むしろこうして書いてみたら、なんか素敵にも見えます。

これらを手放すいうことはすなわち

・社会的信頼と年収を捨てる
・はじめましてから信頼関係を積み上げる恋愛のスタート(うまくいくとは限らない)
・飲みたい時に飲みに行ける人もいないひとりぼっち生活、ちなみにお店もわからない
・わざわざ価値観の違う世界でストレスを感じながら一からの生活のスタート

が待っているということ。
…これだけ見たらわたしでも選びません。

でもきっとわたしの決断にすごいねと言ってくれる方は、
わたしの決断を聞いた時に、今挙げたようなことが頭によぎるのかなぁと思います。

では当事者として、違った角度からこれらを見てみます。
（リフレーミング）

・インプットの時間と圧倒的に健康的な生活を手に入れた
・年中休みなく、メール100件/日以上、電話2台で誰かに追われ、夜中に帰宅する生活では無くなった
・新しい人との出会いで自分の別の価値を知ることができ、人生の幅が広がった
・新しい文化の違いに触れ、たくさんの大切な友だちができた
・夫と最高に可愛い息子2人と幸せな家族を作ることができた

どうでしょうか。
“絶対こうなれるよ“と先に言われたら、みなさんも同じ決断をするでしょうか。

心配事の9割は起こらないと言います。

でも、心配するのってとても自然なことです。
想像力があるからこそ。

その時の気持ちを想像したり、未来を考えたり。
そんな力があるからこそ、心配したり不安になったり、今持っているものを手放すのは怖いものです。

わたしも何を隠そう、とてもビビりな性格。
小さい時はビビりすぎて一度失敗したら跳び箱も飛べなくなったし、人前で発表する時は手が震えました。
大人になっても悩みすぎてループを抜け出せなくなることがしばしばありました。

仕事、辞めちゃおうかな。と衝動的に思うこともありました。
でも頭の中でもう一人のわたしが『いや、やめてどうするの？』『なんの宛てもないのに』『二度と同じ規模の会社に入れないよ』『仕事の肩書き捨てたら何が残るの？』『そこまでしてやりたいことある？』
…鬼のように現実的な心配事を問いかけてきます。

でも
自分で考えても変わらないことを考えるな
とある時先輩に言われてハッとしたことを思い出しました。

あの先輩ならこんな時どうするかな？
きっと何も考えず『そんなの辞めてから考えればいーじゃん！』て言うんじゃないかな？
そんな先輩を見て『きっと先輩のことだからその先も大丈夫だろうな』ってみんな思うんだろうな、と思ったのです。

そして、あれ…なんでわたしは自分には同じ言葉をかけてあげられないんだろう？と思いました。

そこでひとつ、自分のマインドブロックが外れたように思います。

それから悩んだ時には、自分の直感を信じるようにしています。
それが不安だったとしても『大丈夫、わたしはなんとかなる。これまでも何とかなってきた！』と思うようにしています。

持っている荷物を捨てないと行けないステージがある気がするのです。

少なくともわたしは
常に前に進む人を見るとすごいなと思うし
わたしもそうなりたい！と思います。

仕事を辞めて起業する人
海外に引っ越して新しい生活をする人
諦めずに何年も努力し続けてつぎのステージを目指す人…

どれもわたしには出来ないことで
そんな人たちから学べること、学びたいことがたくさんあるなぁと思っています。

人を真似する必要はないし、誰かと比べて自分を卑下する必要は全くないけれど
自分らしく、自分を信じてあげることができたら楽しい人生になるのかな、
と思ったりします。

自己肯定感、自尊感情。
このあたりの話はまた😊

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