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もうこの世の終わりだというくらいお尻が痛かった時のはなし

上の子を産んだ時に助産師さんから言われた。
「あぁ、痔になっちゃったね。」

え?私、痔なの?いつから?

長い長い陣痛を経て痔になったのか、それとも妊娠中になったのかはさだかではないですが、とにかく私のお尻の奥の方にそれはあって、普段はなりを潜めているがときどき「俺はここにいるぜ!」とばかりに主張してくることがある。何年かにいちど痛くなる。ほとんどは休火山。

そのときは二人目の子も小学生になっていたので初噴火の観測から15年ぐらいたっていたのではないだろうか、私のお尻の火山は大噴火していた。事事務職だったのでお尻が痛くて居ても立っても居られない。でも、お尻が痛いから早退します、とも言いだせず。苦しさをこらえて勤務していた。そしてその週末、意を決して名医と噂される街の肛門科へ行った。

昔からある町医者、外科肛門科となっていて、特に痔に関しては名医で遠くからも患者さんが来るという話を小学生の時にきいた。あれから、何十年?建物がめちゃくちゃ立派になっている。建て替えられてる…。

受付に保険証を出して少し待った。周りを見渡すと患者は3,4人くらい。年配の男性、女性。土曜日の午前中なのにすいている。すぐに診察に呼ばれた。

診察室は個室だった。中にベテランの看護婦さんがいた。診察台にお尻を出してすこし背中を丸めて横になる。看護師さんがバスタオルをかけてくれる。それから先生が診察室に入ってきた。おそらく先生はすでに代替わりしていたようで、私よりも年下と思われる男性医師だった。目を合わせて挨拶することなく、触診される。

「ん?んん?・・・これは…」

え、もしかして私悪いの?もう切るしかないとかそういうことなの?

「え、これ、市販薬で治るよね?市販薬使った?」

え、市販薬?使ってないです…。

「ふーん、そうなの、ま、いいよ、塗り薬と飲み薬出しておくから、2週間分ね、治らなかったらまた来てね」

ものの5分で診察は終わった。

先生がいうとおりで塗り薬2回ぐらいつけたらほとんど痛みはなくなった。2週間分の薬はだいぶあまったのでまた噴火の兆しが出たときのためにとっておいた。

病院の薬がなくなってからは普通に薬局でチューブに入っている一回使い切りタイプを買って使っている。

なぜなのかはわからないけど、噴火は大体夏に起こる。梅雨明けの時期。

そう、今年も小噴火が起こったのです。

痛くてピアノも弾けない。ピアノの椅子固いんだもん。

早く良くなってほしいな。

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