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君の名は。名のるべきか、それとも黙ってるべきか。

スキマバイトを渡り歩く中年女のエッセイです
円安に沸く観光都市でホテルの仕事が多い日々

渡りバイター#40
お名前は?

スキマバイトでは名前を聞かれない現場もたくさんあります。

棚出しの仕事は複数のスキマバイトが割り振られた場所で、通路に積まれた商品をどんどんと並べていくので、特に名前を呼ばれる事はありません。

逆に、行った途端にばばぞのさんですね。
と名前を呼んでもらう現場もあります。

単純なので嬉しいです。最初から名前を呼んでもらえると、来るのを待ってもらっていた、頼りにしてもらっていると良い方に解釈するものです。
俄然頑張ろうって気持ちになります。

しかし、逆に名乗られると人数によっては覚えきれないので、もうこれ以上名乗らないで下さい。と思ったりもするのですから、まぁ人間なんて勝手なものですね。

ラッパーは機転が効く

先日アジアを拠点とする外資系の四つ星ホテルのキッチンでお仕事してきました。
いつの間にできたのかすごいおしゃれホテル!
鼻ピアスのラッパーみたいな若いシェフからとても礼儀正しくお名前を頂戴し、その他の方のお名前も遠巻きに教えて下さいますが…
ストップ!それ以上は無理!と思った事が顔に出てしまったのでしょうか…失敬
それはあの背の高い人に聞いて下さい。
とすぐ路線を変更。さすがラッパー即興が早いです。笑

ザ・シェフの職場!

色々ホテルのキッチンも行って、色が違うといいますか…雰囲気はかなり違うのです。
ここはなんというかグランメゾン東京なのです。
(古いドラマでごめんなさい)
会社員感が少ない…とでもいいますか。
料理人のプロ意識がビシビシ出てます。
手作り率も高いですし、若い外国人のシェフが湯豆腐のお出汁の味付けを教わっていたり、
なにやらシェフ同士が料理に関して意見をぶつけ合っていらっしゃいます。

かっこいい〜料理人の世界

世が世なのでこういう事を書くのは憚られますが
男の職場。でもね私はその方が仕事はやり易いです。
バイト、パートっぽい人が多い現場だとここぞとサボって仕事を押し付けてきたり、マウントしてきたりする気がしてます。あくまで私見です。
あと、女同士はやっぱり難しいのです。
男同士も難しいのでしょうけど。笑

私は普段、一人親方でほとんど委託先の男性陣とお仕事しているので、私もおっさんだと思われているのか。男子たちが子どもみたいにふざけ合って、
仕事に関してははっきり言いたい事を言う。
みたいな事は慣れっこなのです。
これは男子だけの時に発生しやすく、私は部室(ヘヤではなくブシツ)と呼んでいます。
ブシツの男子ってきゃっきゃするでしょー笑

ふんどしで締める

仕事は朝食の仕込み。お漬物を切ったり、サーモンを並べたり。45g量ってとダンディなシェフに頼まれたお塩は一発でかましてやりましたよ。ふふ
今日一日の運使ったんちゃう?笑
というシェフに…
いやいや、私ラッキー体質なんですよーー
と。その後、量った生クリームもぴったり500g!

2回目のスペシャルラッキーが私の鼻を高くそびえ立たせるのでした。笑

1番偉いっぽい高橋一生風のシェフに、
普段何のお仕事されてるんですか?と聞かれました。
(高橋一生の声でお読み下さい!きゅんとするはず)
調理師でないのが申し訳なく、いつもは自営業です。
とぼやかすのですが、ついつい、つっこまれて商品を作ったりしてます。と答えてしまい…。
何の商品?となりました。
んー何といういうか、色々ですけど…
今さら引き返せないので、メンズの下着とかも作りますよ。と言ってしまい。

ふんどし!?とダンディシェフ。
するとラッパーにふんどしの良さを語ります。笑
話がお陰様でソレまして、ふんどし談義で仕事を終える事ができました。笑
ブシツ効果!

しかし、多分あの感じは私が自分で縫って自分で売ってるんだと思っているんだろうなー笑

ふんどしを!!

今度行く機会があれば
ふんどし作ってるばばぞのさん、なのでしょうか。笑


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