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タイトルの長いものが売れる? (プログレッシヴエッセイ第3回)

タイトルの長いものが売れているらしい。

日経の記事に挙げられていたものを。

「青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない」

ラノベのタイトルだそうだ。
また、埼玉に本社があるスーパー「ベルク」のアントニオ猪木コラボ商品の名前もすごい。

「延髄切りの如く!まぜまぜビビンバサラダ」

「ブタにキムチがアリキック!キンパ風太巻き」

何の商品名か全く想像できなかったが、どうやらスーパーの惣菜だそうだ。


私が以前在籍していたバンド「内核の波」も長い曲名で話題となった。
「すっげー深い穴を見つけたんだ!(以下略)」
合計300字以上のタイトルだった。
内核の波は2000年代ですでに時代の先取りをしていたのか。

なぜ長いタイトルのものが売れるのか。
コスパを求める10~20代は「損した」というリスクを嫌うから、タイトルで大体どんなものかを想像できるものが安心できるのだそうだ。
また、ネットでの購買では商品名が分かりやすいほど買いやすいとのこと。

我が金属恵比須も他の商品と状況は一緒。
若者を取り込まねば未来はない。
時代の変化にも敏感にならなければ。

たとえば「紅葉狩」。

「鬼女・紅葉を平維茂が退治しようとしたら思いのほか強敵で……キング・クリムゾン風」

もしくは歌詞のストーリーよりも音をストレートに伝えたほうがいいのだろうか。

「聖飢魔Ⅱを中森明菜調にしてみたら意外とクラフトワーク風味がスパイスになってしまった」

「魔少女A」。

このようなタイトルにしたらCDはもう少し売れるだろうか。
曲が長いだけではもう売れないのかも。

ふと、CD再生機器の保有率を見てみる。
少し古い資料だったが、10代の保有率が格段に下がってきているとのこと。
そもそもCD再生できないのか。

若者へのリーチへの道は険しい。


【参考資料】

「日本経済新聞」2024年1月26日号「ヒットのクスリ」
(写真:木村篤志)

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