MBTIを作ったユングも気付かなかった体癖論というもの【改訂版】

皆さんは体癖論についてご存知でしょうか
元々は野口整体の創始者である野口晴哉先生の研究結果から作られたもので、そこに名越康文先生の臨床経験によって心理学的な要素を加味して10分類に再編成されたものです

ちなみに名越康文先生はYouTubeで色々なゲームを自身の臨床経験に用いて考察や解説などをしています。一般の人では気付かないようなキャラクターの性格なども解説していてめちゃくちゃ面白いので是非見てみてください

https://youtube.com/@nakoshiTV?si=y-wypy6SVKe2rjgk

名越康文TV シークレットトーク


あのユングでさえ人の性格は『脳』によって構成されていると思い込んでいた可能性があります。しかし体癖論では『体の癖』と書くように、体質や気質によって人間を分類したものです

ちなみにネットで体癖診断が出来るものもあるので、暇つぶしにやっても良いかもしれません

https://pr.yakan-hiko.com/taiheki/

体癖診断


初めに

※こちらはあくまで勉強の成果をまとめた物であり
決して内容の正確性を保証する物ではありません
間違いや不適切な表現がありましたらご指摘願います



それでは1種から10種までを見ていく前に・・・奇数と偶数についても特徴があります



奇数・偶数の違い

奇数は内側→外側へエネルギーを鬱散し
偶数は外側→内側へエネルギーを鬱帯させます
偶数に関しては、他の性格診断で触れている所は少ないかもしれません


上下頭脳タイプ1種・2種(頭脳型)

脳によって鬱散鬱帯が行われるのが1種と2種です
雰囲気が地味で落ち着いていて知的な人達
太りにくく長細い体型で、に特徴があります。非常に理屈っぽく言葉に敏感であり非暗示性も強いです。その為言葉からのイメージや思い込みで病気になったり健康になったりします(例えばさっき食べた物が腐っていたと知った途端にお腹が痛くなったりしてきます)

【1種の特徴】

好奇心旺盛で積極的に新しい事を考えるのが好きです(ただし自分の関心が無い事には全く反応しません)

首が太く長くしっかりしており、疲れると首の後ろが痛くなります
肩幅は狭く胸板は薄めで、四肢の筋肉はあまり付きません。
多くの男性は少なくとも一種体癖の要素を持っているとみなす考え方もあります
上半身は充実していますが下半身には力が入っていません

【2種の特徴】

1種と同じく考えることが得意ですが、1種と違い言葉よりもイメージが先であり言語化しようとすると思考が行き詰まり、胃の調子が悪くなったり疲れると首の横側が痛くなります。

心配性の傾向がありあれこれ考えてしまう事が多いです
1種とは逆で下半身が充実しており上半身には力が入っていません


やはり1種の2種の一番の違いは『首』です
首が太い1種は脳が充血し観念的になり、脳貧血の2種はイメージが豊富になります

この上下という言い方は、体のあり方を表しています(1種・2種だと下半身と上半身ですね)
他にも左右、前後、ねじれ、開閉があります



左右感情タイプ3種・4種(消化器型)

消化器に特徴がある3種4種です。左右どちらかに体重が大きく偏り、空間に対する対立感が弱く、柔らかいコミュニケーションが得意です

【3種の特徴】

喜怒哀楽の処理を食事で賄う為、胃袋が丈夫です
理屈には弱い方で、物事を『好き嫌い』だけで判断する傾向があります(この点、何もかも理屈で説明しようとする1種とは対照的ですが、互いを理解できないだけに1種と3種は相性が良いとされています)
顔や体型は丸く可愛い印象があります

【4種の特徴】

4種は感情的ですが、内向的で表現されにくいです
心身ともに繊細で心理的負担があるとすぐに食べられなくなります

痩せ気味で骨ばっており、胸板が薄めで、マゾヒズム傾向があります


前後行動タイプ5種・6種(呼吸器型)

呼吸器に特徴がある5種と6種です
合理的で損得計算が得意。肩にも特徴があり前屈みの姿勢になる事が多いです

【5種の特徴】

行動的な合理主義者でスポーツマンタイプです。
呼吸器が丈夫で肩幅が広いV字型の体型をしています、目立ちたがり屋で人を集めてワイワイ騒ぐのが好き。

ですがあまりにも合理的な人なので、冷たい印象を受ける事もあります

【6種の特徴】

6種は呼吸器が弱く、顎がしゃくれていたり肩が前に出て前屈みな姿勢が多いです
行動力がやや乏しい為、事を実現させるには他人の援助が必要です。
5種とは違い一人を好みますが、何事にも他人の援助が必要である為、孤独になる事はありません

注意の集注欲求が強く、無意識にヒステリーを起こし体調を崩して周囲の関心を引こうとする傾向がありますが、その欲求を相手が認めることでサッと回復します


捻れ闘争タイプ7種・8種(泌尿器型)

勝ち負けに敏感で負けず嫌いの闘争型です
文字を書く時にまっすぐ書くことができず、身体を斜めにして書くか、紙を斜めにして書きます。

天の邪鬼であり、人から言われた事には無意識で反発します
スポーツや格闘技の選手には多い傾向があります

【7種の特徴】

緊張感がないと満足できず、常に言い過ぎやり過ぎの傾向があります。
負けや非を認めたがらず謝ることが嫌いです

何かを教える場合
「そういう事をしたら失敗するでしょう」→理解できず反発する

このように想像力を使う言い方は理解できず反発するので(上下型には有効)

実際にやらせてみて「ほら、駄目だったでしょう」→理解できる

これをやったらこれをあげる、できなかったらあげない。という信賞必罰の指導法を好みます
2種に対しては攻撃的だが、9種には上手くこき使われる

【8種の性格】

闘争的だが7種と違って消極的です
外から見ると分かりづらいが、本人の中では密かにライバルに対して闘争心を燃やしています
下半身を捻る動きが得意で話を誇張してどんどん大きくする傾向があります
正義心や同情心が強く、敗者や弱者、ダメ人間にも惹かれやすいです。
お世辞や冗談をあまり言いません


開閉集中タイプ9種・10種(骨盤型,生殖器型)

世話好きで人の面倒を見たがるが、自分が人の世話になるのは好みません
原始的、野生的で直感が冴えているタイプです

【9種の特徴】

完璧主義で執念深いところがあります
他人から指示を受けても、なぜそうしなければならないのかと自分が納得できるまで動きません
納得できない事が続くと、次第にその感情が内向して溜まっていき、鬱滞したエネルギーが爆発します。

好きなことであれば何度も繰り返す執着性があります
勘が鋭く非常に集中力が強い為職人気質です(オタクにはこの体癖が多いとされている。その次に1種)
10種とは違い身内の世話が好き

かかとをつけてしゃがむ姿勢が得意
頭の幅は狭く、脛は短く内股気味、胸板は厚めで骨盤は狭く厚いです。太りにくい体質

【10種の特徴】

親分肌な傾向があり、他人を惹きつける華やかさを持ちます
プレゼント好きで気前がよく、世話好きで人間に限らず動物を拾って育てている人も多いです

逆に世話をする相手がいないと鬱滞し、体調が悪い時でも面倒を見たり世話をすると逆に調子が出てきます。身内に関しては無頓着な傾向がある
9種がかなり厳しいのに対して10種は寛容です。

出産後に太る事が多く、後ろから見るとお尻が大きいが平らで、横から見ると薄い形をしている。
体重は両足の外側と後ろ側に偏るが、しゃがむ時だけは内側に偏る
動作のテンポをゆったりしている


複合体癖

2つや3つの体癖が混ざっているというのは珍しい事ではありません
顔と身体でそれぞれの体癖の特徴があったり、偶数系と奇数系が周期的に変わる事もあります


最後に

体癖論は本当に面白いです。しかし、同時に理解するまでが難しい物でもあります
体癖を見分ける方法はいくつかあるのですが、一番は『無意識』を見る事だと思います
歩き方や座り方、リラックスした時など・・・

人間観察って意外と面白い物ですよ。
手の振り方から首の長さ太さ、胸の開き方、内股か外股かなど、ただ観察しているだけでもなんとなくその人から漂ってくる雰囲気が掴めてきます

心理学は難しいですが面白いと私は思います

では今日も一日頑張りましょう

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