月光の雫

詩 「月光の雫」

その他の星空は 淡く

ただ そっと月影は寂しかった

愛に枯れたならば

ふたたび波打ち際の土星に還って

銀河を揺れるように漂うまで

あなたが もしも苦痛に蒼く在るとしたら

ぼくは虹架ける鴉になって

明日の早い朝を 留めよう

月光に涙を 残すより

いま

あなたの横顔を夜風に包んで

予感を 時雨に飾って欲しいと願う



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