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第96回アカデミー賞受賞予想第3弾!

第96回アカデミー賞受賞予想第3弾!

現地時間3月10日に迫った第96回アカデミー賞の受賞予想の第3弾。今回は主演女優賞と撮影賞、視覚効果賞、音響賞、短編ドキュメンタリー賞です。

主演女優賞
・リリー・グラッドストーン「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」

【ひとこと】「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」のリリー・グラッドストーンと「哀れなるものたち」のエマ・ストーンがしのぎを削っている主演女優賞。前者が受賞すれば先住民系としては史上初の主演女優賞、後者が受賞すれば彼女世代では初めての二度目のオスカーウィナーとなる。記録からすると後者は弱いが、ストーンのパフォーマンスは文字通り見せ場の連続で、個性の強い作品のとてつもないエネルギーの源として、誰にも真似できない演技をみせた。一方で、グラッドストーンは抑えに抑えたパフォーマンスで、作品的には出番が多くないにも関わらず、全編に渡ってその存在が染み渡っていて、作品の魂として輝いていた。

 前哨戦ではストーンがゴールデン・グローブ賞(コメディ)とブロードキャスト映画批評家協会賞、英国アカデミー賞を受賞し、グラッドストーンはゴールデン・グローブ賞(ドラマ)とアメリカ映画俳優組合賞を受賞している。でも直近の映画俳優組合賞でのグラッドストーンの受賞に対する、会場の温かな雰囲気から察すると、オスカーも彼女のもとで輝きそう。もしこの二人の間で票が割れに割れたら、「落下の解剖学」のザンドラ・ヒュラーがオスカーを勝ち取るサプライズが起こるかもしれない。キャリアベストがぶつかり合うハイレベルな主演女優賞から目が離せない。

撮影賞
・オッペンハイマー

【ひとこと】アメリカ撮影監督組合賞にも選ばれた「オッペンハイマー」のホイテ・ヴァン・ホイテマが本命。「インターステラー」からの付き合いとなるクリストファー・ノーラン作品で自身初の受賞となるだろう。ノーラン作品に限らず、近年の活躍ぶりから見ても機は熟したと言っていい。

視覚効果賞
・ゴジラ-1.0

【ひとこと】「ザ・クリエイター/創造者」のオリジナルに拘った手触りのあるSF世界観も魅力的だったし、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME3」の視覚効果は、アライグマのロケットにドラマパートを任せるという離れ業を成功させた。アメリカ視覚効果組合賞の頂点に輝いたのは「ザ・クリエイター/創造者」だった。実は組合賞とは違う結果になることも多い部門だけにすんなりとは決まらなさそうだ。このレースをかき乱すのは日本から現れた刺客「ゴジラ-1.0」だ。ハリウッド製作の作品が名を連ねる中で、この存在は新鮮で目立つ。実はこの部門の中では作品評価がトップレベルだということも見逃せない。ゴジラがオスカーのステージで咆哮する時が来た!

音響賞
・オッペンハイマー

【ひとこと】録音監督組合賞や音響効果監督組合賞などを手に入れて、手堅くオスカーへの道を進んでいる「オッペンハイマー」が大本命。そもそもこの部門は「ダークナイト」や「インセプション」「ダンケルク」とノーラン作品が評価を受けやすい部門だ。また「関心領域」の音響も音を効果的に用いて、目には見えない恐怖を浮かび上がらせたとして注目を集めている。サプライズ受賞を期待したい。

短編ドキュメンタリー賞
・ふたりのおばあちゃん

【ひとこと】だって、おばあちゃん子だから。

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