見出し画像

第96回アカデミー賞受賞予想第1弾!

第96回アカデミー賞受賞予想第1弾

現地時間3月10日に迫った第96回アカデミー賞の受賞予想の第1弾。今回は助演男優賞と美術賞、衣装デザイン賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞、短編実写映画賞です。

助演男優賞
・ロバート・ダウニー・ジュニア「オッペンハイマー」

【ひとこと】ハリウッドはカムバック劇を愛する。とはいってもダウニー・ジュニアは、約15年前にアイアンマン役を手掛けた時点で堂々のカムバックを果たしているといっても過言ではないのだが。原爆の父を描く本作でオッペンハイマーと対立する原子力委員会の長ルイス・ストローズを演じ、アイアンマン以前の演技派としての彼の魅力を再び発揮した。いつもの陽気を消し去った冷徹な振舞いはスクリーンをピリピリさせる。映画界への貢献度は言わずもがな。意外にもスターが受賞しやすい部門だけに、ダウニー・ジュニアが初のオスカーに輝くだろう。カッコいいスピーチを期待しています。

P.S.ゴズリング兄さんのパフォーマンス期待してます。

美術賞
・バービー

【ひとこと】「哀れなるものたち」vs「バービー」の様相を呈しているこの部門。美術監督組合賞では「哀れなるものたち」がこの戦いを制した。そういえばランティモス監督の前作「女王陛下のお気に入り」は、この部門で「ブラックパンサー」に負けている。「ブラックパンサー」はその年を代表する大ヒット作で、今年ならそのポジションは「バービー」が当てはまる。ということは...。

衣装デザイン賞
・哀れなるものたち

【ひとこと】こちらの部門も「哀れなるものたち」と「バービー」のデッドヒートが繰り広げられている。衣装デザイナー組合賞では直接対決とはならずピリオド部門を「哀れなるものたち」、ファンタジー部門を「バービー」が獲得していた。バービー人形のコスチュームを再現した「バービー」も素晴らしいが、ヴィクトリア朝×独創性が炸裂した「哀れなるものたち」が受賞すると予想。そういえばランティモス監督の前作「女王陛下のお気に入り」は、この部門で「ブラックパンサー」に負けている。「ブラックパンサー」はその年を代表する大ヒット作で…以下、美術賞と同文。

メイクアップ&ヘアスタイリング賞
・マエストロ:その音楽と愛と

【ひとこと】「ウィンストン・チャーチル」「スキャンダル」で俳優たちを歴史上の人物に変身させてきたカズ・ヒロ率いるチームが、3度目の受賞を果たすかもしれない。一番のライバルは支持者が未知数の「雪山の絆」か。雪山の厳しい環境にさらされて、げっそりと痩せた若者たちのメイクアップは圧巻だった。

短編実写映画賞
・ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語

【ひとこと】候補作中で最も広く見られたであろう「ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語」が最有力だろう。でもウェス・アンダーソンの初めてのオスカーがこの部門で正しい? 新人の登竜門的な側面もある部門だけに「Red, White and Blue」やNETFLIX配信の「彼方に」あたりにも可能性がありそうだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?