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決して彼を怒らせてはダメー〜グレン・ハワートン〜

ACTORS PROFILE Vol. 27

グレン・ハワートン
「ブラックベリー」


長後の都知事が選ぶ代表作
「フィラデルフィアは今日も晴れ」

1976年日本生まれ、主にアメリカ育ち。決して彼を怒らせてはダメ~。

 ジム・バルシリーはどん欲だ。成功するためならなりふり構わず突き進む。思い通りにならなかったら最後、電話機を容赦なく叩きつけることだろう。

俺をCEOにしろ。

 ▲正直言ってハワートンは映画の人ではない。彼の主戦場はテレビだ。これまで「That 80's Show」に始まり「A.P. Bio」や「ファーゴ」などに出演。それでも印象にないという方には、「フィラデルフィアは今日も晴れ」がある。

「フィラデルフィアは今日も晴れ」より。

2005年から現在も続くシットコム/ブラックコメディシリーズだ。驚異の16シーズンにもわたるこの長寿シットコムで、ハワートンはメインキャラクターを演じている。フィラデルフィアに住む若者たちの下世話で間抜けな日常を赤裸々に描いて笑い飛ばすぶっ飛んだシリーズで、毒の効いた笑いがズラリとひしめき合う様にぐうの音も出ない。ハワートンは共演のロブ・マケルヘニーと共にシリーズのデヴェロップメントも担当していて、裏方でもコメディセンスを発揮している。

絶対に成功してやる。

 ▲そんな訳で「ブラックベリー」だ。ハワートンはスマートフォンの先駆けとなった携帯電話ブラックベリーで革命を起こした会社リサーチ・イン・モーション社の共同CEOに就くビジネスマン、ジム・バルシリーを演じている。やり手ゆえの短気で猛烈な性格の持ち主ともあって、オタク気味の創設者たちや社員たちとの間で不協和音のケミストリーを奏でる。

 ▲「フィラデルフィア~」でみせていた能天気さと打って変わって、冷徹な視線を振りまき、罵声をあげるその様にハワートンの見たことのない実力を知る。ブチ切れて振り切れた演技に可笑しみがあるところに、コメディ畑の気質がにじみ出る。


グレン・ハワートンの関連動画

・グレン・ハワートンのインタビュー映像

・グレン・ハワートン含むキャストと監督のインタビュー


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