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難儀なアタリマエ

この一週間ほど「穏やかな日々」は・・・
残念ながら、続いてはいませんでした。

「お腹の痛み」を主人から聞いて、その1週間後
ネットで検索し、総合病院を探して受信し
結果「虫垂炎で入院」となりました。

入院が決まり、慌てて荷物を用意しました。
コロナが5類になたものの、面会については厳しくて
付き添いもままならず、外来で主人とは分かれて
家から遠い初めての病院から
駅までの送迎バスを使って帰って来ました。

まだ家から離れると土地勘は無く
加えて重度の方向音痴で、免許も持っていない私を
一番頼りなく思っていたのは、主人かも知れません。

以前住んでいた街は、25年も居たせいで
何処に何があるのか、充分知っていた環境でした。

家だって、目を閉じても場所が解る慣れ感です。

なので引越して3ヶ月の状態で、イレギュラーな出来事は
余計に「どうしたものか・・・」という感情を引っ張り込みました。

そして夜中にふと目が覚めた時など
思考があやふやな時、不安感は増すような気がします。

そんな中、私が一番驚いたのは、食事の支度でした。

「作る気力が湧いて来ない!」のでした・・・。
あんなにキッチンに立つ事が、楽しかったのに?

あれあれ・・・誰か対象が居ないと
私は作る気が起きないタイプなんだ・・・。

万が一、私の方がこの先「お一人様」になってしまったら
これは、とっても困る現象だと思いました。

確かに今まで私は「一人暮らし」をした経験がありません。

たまに家族が用事で、食事が不必要になり
自分一人の食事になった時は
「ラッキー!」とばかりに「その時食べたい物」を
「好きなテレビ番組」を観ながら
降って湧いた「一人の夕ご飯」を楽しんだ記憶があります。

そんな時も、私は何処かで何かを買って来ていました。

私にとって「自炊」って、そんなにハードルが高いものなのだろうか・・・
それでは困ります。

誰かが病を抱える事で、食欲も無くなってしまうのは解りますが
日常の食べる事以外は、全く普通に流れていくのに
何故「食事を作って、食べること」は
ハードルが高くなってしまうのでしょう。

そのうち何日かして、次女が泊まりに来てくれました。
そんな時、瞬く間に私の「お料理スイッチ」は入ります。

次女と3食共にして、帰る日の夕食まで持たせて
そして、またスイッチは切れました。

駄目だ・・・こんなに「作る事、食べる事」に差がついていては
自分が食べることも、一人であっても大切に考えなければ。

今回は不幸中の幸いで、点滴で治まっていきそうな状態でしたが
もしもっと重篤な病であったら・・・と考えると生きた心地がしません。

もっとシッカリしていると思っていた自分に
こんな弱点があったとは・・・おまけに凄く解りやすくて単純な弱さです。

「食べることは生きること」と言いますが
もう少し自分の生きる事に、テンションを上げて行く必要があるようです。

今日、主人の面会に行って来ました。
点滴のみで当初は過ごして、昨日あたりから重湯に変わりました。
開口一番「お腹が空いたあ・・・自販機でお菓子買ってほしいな!」

このバイタリティが、私には欠けているようです。

色々な場面で対照的な価値観を持ち
得意な事が正反対の夫婦であると、知ってはいましたが
今回は私の完敗です☘

強い生命力は、簡単には手に入りません。
まずは「自炊力」を!
今回の入院で、肝に銘じた事でした。



追記
ギャラリーからお借りしたのは
「ふうちゃん」さんの作品です🌷ありがとうございました





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