諦める。

ゆっくりと諦めていく。

手放していく。

荷物をひとつ。

また、ひとつ。

置いていく。

少しづつ。

少しづつ。

手放してゆく。

ゆっくり
ゆっくり

諦めてゆく。

それは、仕方なく諦めるのでない。

悟るのだ。

諦めるのと悟るのは
とても近い。

少しずつ落とし込んでゆく。

自分に。

落とし込む。

そうやって
手放したとき。

初めて
別の何かを手にすることが
出来る気がする


うっすらとした諦めの中に。


青い青い炎を灯して。


諦めてなんかいませんよ。

と言う顔をして。

笑って。

そうして少しづつ少しづつ
手放していく。

嘘で、塗りつぶして。

手放してゆく。

荷物がなくなったら。

そこからまた、始まる。

そこからまた、始める。

手放してこそ。

掴める。

まず、手放さないと。

両手いっぱいの荷物では

これ以上掴めない。

全てを手にできる人間も。

少ししか持てない人間も。

器用に背負う人間も。

人は色々いるけれど。

器に合った荷物を。

必要なだけもって。

いらないものは

思いっきりよく。

手放して。


手放せたら。

そうしたら、楽になるのにね

そうしたら、楽になるのにね。

手放せない思いと。

やるせなさを感じて。

人は強欲だと。

いいえ。

私が強欲なのだと

思いしる。

ひとつ。

また、ひとつ。

手放して。

その先にある必要なものを

探しに行かなくちゃ。


静に。

静に。

諦めて。

炎は消さずに。