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やっちゃば一代記 思い出(2)

大木健二の洋菜ものがたり
 洋菜事始め
日本原産の野菜はウド、セリ、フキ、ミツバ、ワサビ、アサツキ、アシタバ
ジュンサイ、ハマボウフウなどにとどまり、現存する野菜の大半は外国種です。外国産が渡来した時期は、1に奈良・平安時代以前。2に室町時代から江戸時代初期。3に幕末以降明治初年と3期とされていますね。
まず中国大陸からミョウガ、ショウガ、ナス、キュウリ、サトイモ、ネギ、ダイコンが渡来。南蛮船によって新大陸原産の野菜が搬入。さらにカボチャ
サツマイモ、トウガラシ、パセリ、エンダイブ、セルリー、トマトなどが搬入したというもの。そして明治三年民部省に勧農局が設置され、内藤新宿試験場(現在の新宿御苑)、三田育種場で多くの外国産種子が育種、全国の農家に配布されたのです。『舶来穀菜要覧』によると、六十三種、三百四十品種が導入されているそうだ。
西洋野菜は、東京オリンピック前後の第三次洋菜ブームを経て急速に普及しますが、一方に人気を勝ち取る洋菜があれば、他方に廃れる洋菜があるのが常。とりわけ根菜類は日の目を見ることが少なかったのです。

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