イブン

・朝起きて九時半予約の病院に行った。道中に本を読みたいと考えて森見登美彦の『熱帯』を読んでいたが、全くと言っていいほどに頭に入らない。どうしたのだ。私は。
火曜日は一般の外来も診察に来るため、非常に混んでいた。採血で二十分待つことになるとは、正直それを見越して本を持ってきたのに集中力がなくてなんだかしんどかった。
会計の時に特定疾患受給者証を忘れてしまい、普段の三割増しの診療費を払う結果となる。つらーー。

・そのまま昼はサブウェイを食べた。食べただけになってしまった。グリルチキンだった気がする。サブウェイに行く目的の一つにアボカドをおいしく食べたいというのがある気がする。

・帰宅してから早々に昨今話題のマイナンバーの駆け込み登録をした。意外と手早く済んだので驚いたのが正直な感想・・・なのかな。
またもや意識が無駄に先行して日々のちょっとした物事を見落としているような気がする。調子がいい時はただ歩くだけでも目を通して見えている世界をちゃんと「読解」している気がして好きなのだが、今日はそんな気分ではないらしい。
 具体的な要因が良くわからない。なぜこうも気をせいては何もしない日々を過ごしてしまうのか。この日記を含めてありとあらゆることが続いていないぞ・・・。

・そんなこんなで思い出した、帰宅前に散髪に寄ったのだった、美容院ではなく、QBハウスである。QBハウスは・・・なんだか複雑な気持ちになる、一足先に高齢者御用達の施設にヅケヅケと割り込んでしまっているようないたたまれない気持ちになる。とにもかくにも「場違いだな~」と感じてしまうがそれでも美容院よりは入りやすいというこのなんというか・・・・なんというか!!!

 ・日記…できれば一日につき1500文字前後描けたらいいなあと考えている。小説を書きたいという動機不明の欲求がふつふつとわいている。禄に物語の一つも描いたことないのに。何を書こうか何も考えていないのに。まあ、なんでもいいか。(なんでもいいのが一番困るんだよ)

今現在で860文字前後、これは・・・折り返しですねぇ。

・何かをしようといろいろ決心するのが大体その日の夜で、次の日の朝には物事に対する積極性みたいなものがほとんど消えている。私のがんばり筋肉は虚弱の限りを尽くしている。それでもいいじゃないかと感じる時もあるけれど、でもそのままだったらいつかツケを支払うことになる気がしている。

少しずつでもいいからこの怠け者根性をゆっくり叩き直していかねばなるまい。一気に叩き直すのはめちゃくちゃ根性がいるし正直いって無理だと思うが、まあ一つずつくらいなら何とかなるだろう。

あと大事なのは人と話すことなんじゃないかと感じる時がある。自分の考えを相手の話を聞くことで逆に整理したり、そもそも他者の話を聞くという行為そのものが自家中毒に陥るのを防止してくれる一つの要素なんじゃないかなあ、と。
 他者は、いつだって自分以外から発せられる新鮮な情報のソースだ、もちろんSNS等で顔も知らない他人の考えを読んだりすることはできるけれど、連続性に欠けるし、あと文字ってのは自分の頭で読んでしまうから、結局自己完結的になってしまいがちのような気もする。

自分の言ってることを理解はしてくれても、同意はしない存在みたいなのは私みたいなエゴイストには最良のバランサーだと思う。

ほら、また他人を自分に均衡を促すための材料にしか考えていない。終わりだ、儂は。

そんなこんなで、私とお話ししてくれる人大募集!
宛先はこちら・・・・




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「以上がガイシャが死亡直前に書いたブログの内容です。」
「なんというか、いろいろと矛盾が多くないか?」
「と言うと?」
「内容が散らかっているのは仏さんが適当に書いている日記だから分かるとして、それでも内容が変わるときにはピリオドが打たれている。」
「確かに、箇条書きみたいにしてますね」
「だが、『・何かしようと~』以降の文章にはその区切りがされていない。とどのつまり仏さんの中ではこの話題は関連性を持っているということだ。」
「確かに、そういうことになりますね」
「だが、この『物事を長く続けよう』という決心と、そのあとに続く『他人と会話する』というトピックにはあまり具体的な関連性がない」
「言われれば確かに・・・・。でも『あと』って言っているから、これは『大事なこと』っていうカテゴライズで繋がっているんじゃないですか?」
「しかも連絡先を書こうとしているのに具体的な電話番号の一つも書かれてていやしない」
「それはそうですけど、この点から他殺の線で捜査しているわけですし」
「きっと仏さんは、この『何かしよう』って反省の直後に他人と会話をしてたんじゃないか、そしてその会話がきっかけで少し考えが改まった。だとしたらこのブログの直前にいったい誰と話したんだ・・・」


独り相撲です。


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