しっぺいからのどんまなり

 コロナにかかった。とうとうかかった。

 自体は12月11日、ちゃっかりのどの痛みに寒気と咳に痰という風邪の症状オンパレードを展開し、自室でさみしく布団にくるまっていた。翌日の12日に近所の発熱外来にて検査を受け、サクッと陽性の結果が手元に戻ってきたのだ。

 それから数日は怠い身体と詰まった鼻の煩わしさと、各種医療機関が如何に若人に冷たいかを痛感させられ続けるだけの日々である。

 まず検査を行った診療所では、かねてからの持病の通院履歴を見るや否や「かかりつけ医に相談してくれ、こちらからは検査結果をお伝えする以外に出来ることがない」と言われてしまい、保健所でも同様の反応を示されてしまった。では大本のかかりつけ医はどうだったのかというと、こちらも同じく「電話で薬を処方することはできない」とのこと、冷たすぎやしませんか・・・。

 つまるところその間、特に何か薬を服用することもなくただただ布団にくるまって己が治癒力に頼るしかなかった。辛すぎる。

 もちろんコロナの事情に全く無頓着なわけではない、インフルエンザのように対処薬があるわけではないので、症状を緩和させる薬の一つでも欲しかったが、そうは問屋が卸さないらしく、唯一服用したものは寝すぎの頭痛を抑えるためのイヴだけであった。

 ここにきて、やはりというか、そりゃそうだろというか、なんというか、「孤独」のデメリットを再認識した。ちょうど冷蔵庫の中身が切れかけていた矢先の出来事だったため、病床の身でありながら買い物の必要もあった。

 頼る相手はいないため、すべて自分でカタを付けなければならない。

 徒歩数分先のコンビニすら遠く感じる始末、当然出来合いのものしか買うことが出来ないので、食費が無駄に嵩んだ。

 熱にうなされながらピクシブの人気漫画の病床会を見る。人気カップルには風邪の看病すら恋愛のイベントとして還元している。頼もしすぎる。

 こーゆー時は「さみしい・・・・ヨヨヨ」と言って布団でさらに丸くなるのがセオリーなのかもしれないが、逆張り大好きの私はその時少し違うことをした

「セーーーーーックス!!!!!!!!!!!!!!」と叫んでみた。喉は相変わらずガビガビだったので大した声は出なかったが、少し元気がでた。

 むなしっ


 ともかく、今は少しずつ調子を取り戻しつつある。それと同時に、病床を理由に中断していた日常のワークをまたやらなきゃいけないことへの面倒くささと小さく格闘している。

 めんどくさい。

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