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INTJとキル

■INTJはキルと相性が良い                            

キルはINTJのスタイルにしっくりくる、そんな風に感じます。                     
「縁を切る」「シラを切る」の「切る」ではなくて、英語の「殺す」の意の「kill」でもなくて、このキルは複合動詞の「きる」のことです。            

■複合動詞「きる」とは                           

辞書で調べると、複合動詞は2つ以上の単語からなる複合語とあり、そのなかの「きる」という動詞は、「噛みきる」「掻っきる」のように切り離す行為そのものを表すなど、完全にその事柄を終える、完了の意と書いてあります。  

■いろいろな「きる」

食べきる、走りきる、歌いきる、言い切る、見きる、読みきる、思い切る、調べきる、信じきる、押しきる、生ききる等々、複合動詞の「きる」は、最後まで、完全に、という様を更に強調するときに用いられる言葉のようです。           

では、INTJの何が「きる」のその様と相性が良いというのでしょうか。              

■INTJは完璧主義<完了主義                             

複数のサイトの解説でINTJは完璧主義という文言が出てきます。INTJの主機能である内向的直観機能は、物事はどうあるべきかという理想像やビジョンを確固として持ち、現実がそれに該当しないときはその理由や根拠を探ったり、理想に適うよう周囲を変容させたくなる、そのような働きを有します。また、INTJの補助機能である外向的思考機能は、物事を計画し実行する機能と言えます。                               

内向的直観から導き出されたビジョンや着想を、外向的思考を用いて分析、言語化、構造化し、外界の事物に取り込ませて「かくあるべきという見通しの実現にむけて計画をたて実行する」というスタイルに仕上げてゆく。形のないビジョンを外向的思考により外形化させてゆくことがINTJの本領ではないかと考えます。そして、外向的思考の特性から、INTJは効率、合理性、遂行を求める傾向があり、完璧主義より、むしろ完了主義に強い志向を示すのではないかと思います。つまりは、この2つの心理機能の組み合わせこそが複合動詞「きる」との取り合わせの良さを体現している、そのような気がしてなりません。                               

■内向的直観と外向的思考                         

また、内向的直観は、別々のモノ同士を繋ぎ合わせて1つの見通しをたてたり関連付ける働きがあります。まだそこに無いものを見る(想像する)ということは、未来への視点を持つということです。そして、そこに何がしかの意味があると感じることは、物事には着地すべき場所があると考えるということにあたります。故に、内向的直観が物事を収束、集約させる働きを持つということは、未来の視点を有しているためだと思います。

同時に、内向的直観と外向的思考の相互の働きにより、物事を決断する、決着をつけるという意思や行為が強化されます。というわけで、これはあくまで個人的主観ですが、この2つの心理機能をメインに用いるINTJ者は、物事を決めるという行為そのものに価値を置いており、その際に一種の脳内ホルモン的な快刺激を得るのではないでしょうか。正解か不正解かを判断、選択する以上に「決める」ことに主眼を置いている。というのも、世界はあまりに複雑であり、多くの問いに正解は無く、選択したものが自分にとっての正解であったりすることを実は本質的に知っているからです。          

■キルことの意義                           

従って、出来る限りの思慮の末に下した自らの判断をまずは正解だと仮定する。そして、いずれ状況が変わればまた思慮を重ねる。結果、その判断が変わることがあっても厭わず正解を変えることができる。軽薄な様の例えでもある「朝令暮改」すら私はあまり悪いことだとは思っていません。その根底に「キル」があり、調べつくし、考えつくしたその時の自身の選択こそが正解だという認識があるためです。                        

INTJタイプは「キル」ことで自分の本質と出会うことができるはずです。INTJは、キリすぎて後悔することは無いです。逆に、キリきれず後悔することはあると思います。どんな結果であれ、自分で決断すること、最後まで自分の目で見届けることにINTJの本質があると私は考えます。                  

お目通しをいただき有難うございました。                 

 

       

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