見出し画像

初授業で、大騒ぎの多国籍生徒を前に、マリア先生大奮闘!!!

プリモ、プリモ1クラス、(初級の1)つまり初心者。 全世界から全くの初心者学生たちが集まった100人くらいの生徒の中に私はいた。
仕事をしていた時考えた。 日本でその頃、1989年、日本でイタリア語を習おうとしたら、とても授業料が高かったし、NHKのイタリア語講座もなかった。 マイナーな言葉なら、現地に行ってさっそく始める方がいい。 
日本で予習するための予算を、生活費に使おう。  

明るく声の大きなマリア先生が教室に入って来た。 教室に緊張がはしる、し~ん。 ’Buongiorno!.........…………………………...’ ’??????’ 初心者でも、最初から、全て学ぶ言語で授業を受けるというのが、その頃始まった、主流の教授法だと聞いた。   

彼女が一言何かを言う度、教室中にささやきが聞こえる。いろんな国の言葉で ’ワカラナイ。。。’ と言っている、わたしも。。

Buongiorno だけは知っていた、おはよう、こんにちは。。だ。 

そのささやきが、教室に充満した頃、´silenzio‼’ ’シレンツィオ??’ と、バーーン!! 出席簿を机に叩きつけて先生が吠える。  し~ん、ざわざわ、し~ん、ざわざわ。 また、先生吠える。 初心者を扱いなれているマリア先生は、あのような喧騒の中でも、とっても生き生きしていて、結構楽しそうだったのを覚えている。 情熱的で大物だ。

こうして, その授業の帰り道、本屋で身振り手振りで無事テキストを買い、日本から持参した伊日辞書でマリア先生が叫んでいたのは、’静かに‼’という意味を知る。 状況から想像してみればわかることなのになぁ。

本屋のおじさんは、イタリア語で挨拶も出来ない私に、親切に対応してくれる。 この町には、外国人大学があるおかけで、お客さんだとはいえ、お店の人たちは、イタリア語初心者から上級者まで、いろんな外国人に対応できる寛容さがある。

朝から新しいことを、目いっぱい経験して、すっかりお腹が空いたので、学生食堂に行きましょう!
朝、サルバトーレと約束した学食で会う私はマキコ。 



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?