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外構工事で 事件 です その1

フェラーリのためのガレージで事件です!

 私は普段から 建築工事において設計から施工までの一貫した受注 を 基本としています。
 
戸建て住宅に関しては RC(鉄筋コンクリート造)住宅 がメインですから、他社とは完全に差別化していますので、様々な面において 基本的には内容に関する勘違い をされるようなことはありません。
 
 ところが、既存住宅の 従属建物や外構工事 といった案件を依頼されることもあります。
 
この際における トラブル(当社としてはトラブルほどではない)は、発生してしまうことがあります。
 
その代表的なものが 外壁塗装工事 であり、住宅の解体工事 です。
 
その原因は 発注者が見積もり内容を正しく比較検討できないままに【 安いほど良心的 】だと思い込んでしまうという 誤解 から生じているように思います。
 
ですから 発注者(家主)を守るための知識 としてノウハウ販売もしています・・・・500円で(笑)。
是非知っておいていただきたいノウハウです。
一部無料で公開していますので こちら を参考にしてみて下さい。

そこで、今回は実際に私が体験した 事件 について、2回にわたって紹介いたしますので、同様な事件に発展しないよう十分に気をつけて下さいね。
 
・・・・
 
PART 1 です。
 
 その 発注者様は 昔から随分お世話になってきた方 でした。
 
ある日電話が掛かってきました。
 
『 今度 フェラーリ を買うことにしたから、そのためのガレージを作りたいので、打合せに来てくれないか。 』ということでした。
 
お世話になった方からの依頼に『 忙しいから・・・・。 』とはいえず、ご自宅を訪問することになりました。
 
フェラーリを格納するための ガレージ ですから【 規格品のデザイン性の優れた商品カタログ 】を持って打合せにいきました。
 
『 これにしよう。 』と決まったのは、その中でも最も高級なデザインでした。
 
『 それか・・・・! 』と思いながら、1つ注意点をお伝えしました。
 
『 私は 建築士で、営業許可を取って工務店を経営していうますので、法に適合する方法でしか建設できません。つまり、このガレージのためには 建築確認申請 をするための図面も描かなければなりませんし、様々な審査や検査も受けなければなりません。 』
 
・・・・ 『 は? 』
 
『 このガレージは 既製品ですが、10㎡を越えていますので、無許可では建てられないのです。
しかし、お勧めできませんが・・・・既製品だからこそ 建築士資格を持ってはなく、営業許可も取ってはいない工務店さんならば、人によっては・・・・安く建てることができるかも知れません。
そこはご理解の上で、必要に応じて 相見積もり もとって下さいね。 』
 
・・・・
そして見積もりを提出しました。
・・・・
 
そして 案の定 言われました。
 
『 チョッと高すぎないか? 』 と。
 
『 お力になれず誠に申し訳ありませんが当社ではそれが限界ですので、ぜひ 他社からも見積もり を取ってみて下さい。 』
 
・・・・
 
そしていつの間にか その車庫 は建っていました・・・・が、見栄えは私が見積もりした内容とは 全く異なって いました。
 
『 それにフェラーリを入れるの? 』と思うような形状だったのです。
 
私とすれば【 発注者が納得の上 】のことであればそれで良い・・・・という 結論 でした。
 
しばらくの後に【 その方 】から電話が入りました。
 
内容的には『 お前に謝りに以降と思うから時間を取ってくれ。 』ということでした。
 
その言葉で全て理解できたのですが・・・・『 とんでもないです。私に提案力がなかっただけのことですから、気にされないで下さい。 』と、わざわざのお越しを丁重にお断りしました。
 
・・・・
 
この方の判断ミス(本人の自覚)については もう お判りになったと思います。
 
結果的に 私とは別の工務店さんに 見積もり依頼をし、内容の比較検討はせずに単に『 安いから良心的だ。 』と、その 安いだけ の工務店さんに発注したようなのです。
 
そして 建設されたガレージを見て 驚いた のでしょう。
 
『 こんな 物置 にフェラーリは入れたくない・・・・。 』 と。
 
でも・・・・、サイズはほぼ同じだと思われますから、単なる 車庫 としては何の違いもありません。
 
しかし、【 そこ 】に建っているのは同じ大きさながら 一般的な鉄板葺き の物置のような車庫であり、【 私が見積もり依頼された 】のは  【 三方向が二重ガラス張りで 電動開閉 でき、様々な機能が付いた高級ガレージ 】だったのです。
 
・・・・
 
結果的に私は、提案者として【 私の説明不足 】として結論づけましたが、【 あなた 】は【 発注者 】として考えた場合に この件 をどのように理解しますか?
 
10社から見積もりを取れば 見積もり内容は10通りある と思って下さいね。
 
だからこそ 比較検討 ができなければ、正解を選ぶことができない可能性があるということです。
 
少なくとも『 安ければ 良い。 』というお気持ちであれば『 とにかく安くする方向で提案して欲しい。 』旨が全社に伝わっていなければならないということはできると思います。
 
では、そのためには どのように すれば良いか、ということになります。
 
結果的に今回の場合においては 全社に以下を明示 した方が良かったのかも知れません。
1・ 建設をするガレージは このカタログのこれ である。
2・ 確認申請等 必要な手続きは全て見積もりに含める。
3・ 事前に説明されてはいない別途工事は認めない。
4・ その他

を、提示しておくべきだったのではないかということです。
 
いかがでしょうか。
 
建築の素人さんが このような点 を提示できると 見積もり内容に誤差がなくなりませんか?
 
参考になる記事 は こちら にありますので、よろしければ無料の範囲をお読み下さいね。
 
更に気になるようでしたら 有料部分 も御確認下さい。
 
今後もこのような記事を取り上げて参りますので フォロー しておいて下さいね。
 
【 木造と同等価格のRC住宅 】が気になる方は こちら をご覧下さい。

それでは次回も 外構工事での事件 をご紹介します

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