見出し画像

二世帯住宅を考える 第4回

4・ 基礎を共有して 工事費を安く すべし!     

      というお話です。

/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/

 【 建物の強さ 】と聞いて何を思い浮かべますか?
地震に対する強さですか?
    台風に対する強さですか?
土石流や津波に対する強さですか?
    火災に対する強さですか?
経年劣化に対する強さですか?
 ちなみに 木造住宅に関していえば 軽い建物ですから 地震(慣性力)に対してはとても有利なのですが、台風のような強風に対してはとても不利となります。
昔話の 3匹の子ぶた を思い浮かべるとイメージしやすいですよね。
オオカミが ふ~っ! って吹けば飛んでしまうのが軽い建物の欠点かもしれない、ということを示唆していますよ。

/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/

上下階で分離した2世帯住宅の場合、水回りはもちろんのことながら、通常の2戸分の部屋が必要になります。

しかし非分離型の場合はどうしても1階部分の面積が大きくなり2階部分は小さな面積になりがちです。

/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/

2階に比べて1階が極端に大きな建物は、どうしても経済的に不利に働いてしまいます。

基礎面積が増え・屋根面積(ベランダを含めて防水面積)が増えます。

また、敷地に対する1階部分の面積の割合が増えますので、敷地の残り部分が少なくなってしまいます。

場合によっては、あえて分離型を選択されたほうがよろしいかもしれません。

基礎の面積・一階の面積・2階の面積 をそろえることにより、かえって経済性を発揮できることもあるのです。

この内容を絵入りで少し詳しく こちらのブログ で解説していますのでご覧下さい。

/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/

一般的な建物をイメージしてください。

合計60坪の建物とします。

A・1階が50坪で2階が10坪・・・・合計が60坪。

B・1階が30坪で2階も30坪・・・・合計が60坪。

・・・・
Aの基礎は 50坪  Bの基礎は30坪
Aの床面積は60坪  Bの床面積も60坪
Aの屋根面積は60坪 Bの屋根面積は30坪
・・・・
絵にして説明すればまだまだ・・・・。

普通に考えた場合、どちらが経済的だと思いますか?

どちらが敷地を有効に使えるように思いますか?

最終判断は あなた です。

ちなみに、凸凹した建物と□の建物とどちらが経済的か・・・・

凸凹□ この三つの形を比べてみて下さい。

面積は □ が一番大きいのに、凸 の外周長さは □ と同じ。

凹は 中央の縦線2本分だけ長くなるでしょ~!

設計する立場から言えば、きちんと □ の納めてしまう方が難しいんです。

外見で言えば 凸 や 凹 の方が好まれるかもしれませんが(笑)。

経済性を考えなくていいのであれば、そちらの方が ず~っと 楽なんですよっ(笑)。

他にもまだまだありますが、本題からずれますので別の機会に。

少し刺激的な内容ですが 気になるようでしたら こちらの YouTube動画もご覧下さい。
書籍のご案内は こちら にあります。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?