見出し画像

二世帯住宅を考える 第7回

7・親世帯が他界した後 のことを考慮すべし!

       というお話。

 2世帯住宅を サザエさん家のタイプ(非分離型)にするか 2戸入りマンション(完全分離型)にするかは、十分に検討しておかなければなりません。

 発注者の希望が【 どちらか 】、が前提ではありますが、設計のプロでさえ【 非分離派 】と【 完全分離派 】に分かれますから、それなりに 深い部分 があるという事です。

 そしてその 一部 に、子世帯が【 子育て期間 】における親世帯との関わり であったり、親世帯が他界した後の問題であったりします。

 子供の 情操教育のためには 3世代が常に一緒 の方が好ましいように言われていますし、最近まではそちらが主流だったようにも思います。

 しかし近年になって プライバシー が重要視されるようになると、【 スープが冷めない距離 】を重視しつつも 生活空間 は分かれていることを好まれる傾向にあるように感じます。

まだまだ検討課題は多いですが、問題点の洗い出しは重要です。

さてあなたはどのようなことを検討し、どのような選択をするのでしょうね。

ちなみに 私は(どちらか一方と言われれば)完全分離二世帯住宅の方が 総合的には好ましい と思っています。

 しかしこれには 構造をRC(鉄筋コンクリート造)にしておくことが前提です。

 ついでに私は田舎に住んでおり、地価が安いこともあって長男である私は両親と隣り合ってそれぞれがRC住宅で暮らしています。

 この note の サムネイルに使っている写真は 左が私の住まいで 右が隣に住む両親の住まいです。

私にとっては この形態 がベストチョイスであったという事です。

両親の他界後は 建物は処分しやすいですし、休みの日にはパジャマ姿で行き来していますし・・・・。

出社する前には 仏壇に手を合わせるついでに両親の健康状態を確認しますし、諸々のブロックサインを決めています。

/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/

さて本題の 親世帯が 他界した後 のことを考慮すべし! についてです。

この話題には以前も少しふれました。

【 親子の間柄 】であっても口には出しにくいことです。

親側から『 私たちが死んだあとは・・・・』を前提として計画が始まったことは(私の経験からは)ありません。

また子世帯からも『 お父さんたちが他界した後のために・・・・』という話が当初に口から出たことはありません。

・・・・でも、確実に 口には出さずに考えて は いらっしゃるのです。

あなたが分離型2世帯住宅をお考えなら・・・・ですよね?

その場の空気でもわかります。

そこを上手に話題のテーブルに出してあげるのが設計士の腕前でもあるように思います。

/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/

その際には、

1 現在の子世帯が 親世帯として 1階に下りることを想定するか
2 しばらくの間貸し出すことを想定するのか
3 1階部分は 売り にだすのか
4 ず~っと 仏間として 空けたまま にしておくのか

・・・・

どれが正しい選択なのかではありません。

いくつの選択肢の中から選ぶことが できる 計画なのか。だと思うのです。

木造による計画では・・・・1と4しかないように思えませんか?

問題点の一つには 2階の生活音が1階に響いてしまうという点が上げられます。

かわいい孫が出す音ならば おじいちゃんおばあちゃんも我慢できますが、他人が発しているのであればであれば、2階からのドタバタ音 はいやですよね?

木造では 上階の音が響き渡る問題点がありますが、RC造であればその点は随分改善されるイメージが沸きませんか?

木造アパートと鉄筋コンクリート造マンションの違いです。

だとすれば価格が同等であれば・・・・RCを選びませんか?

【 相続 】を【 争続 】にさせないために、こちらのような動画 を投稿しています。

宜しければご覧下さい。
出版済みの書籍は こちら です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?