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投薬用おやつ・使用感レポート

前項で投薬について触れましたが、薬と気づかず食べてくれるのが、一番楽です。
ですが、「どれを使ったらいいのか分からない」「使ったけれど、薬だけ出してしまって上手くいかない」といったお声もよくお聞きします。ツールの特徴とお薬の形には相性があります。ここでは、おすすめの選び方や与え方をご提案していきます。

錠剤や少量の粉薬をあげるとき

しっかり包めるものを選んでください。ソフトトリーツ系で、お団子状にできるものが良いです。ペーストや緩い形状のものを選んでしまうと、動物は「舐め食べ」します。固形物や味が分かると不都合なものを混ぜるには、不向きです。
与え方のコツは、
●薬全体をコーティングすること
●最初にお薬なしのトリーツを味見させ、美味しいものだと覚えてもらうこと
●3つ用意して「トリーツ→薬入りトリーツ→トリーツ」の順で、わんこそばのように与えることです。

粉薬をあげるとき

あまり匂いや味がきつくないものは、味の濃いペースト状のおやつに練りこんでください。この時のコツは、あくまでも少量のペーストに混ぜることです。もし自分から食べてくれなかったら、口に塗りつけてもらうことになります。この作業回数は少ない方がいいので、1-2口で食べきれるくらいの量にしておいてください。

ソフトトリーツや固形に近いものを選んでしまうと、しばらく「咀嚼」しなくではならず、味が誤魔化しにくくなります。
また、ペースト状のおやつはフレーバーがしっかりしていて、匂いで薬の味を隠しやすいため、練りこむ場合は、ペーストを使ってみてください。


投薬用ツール【使用感まとめ】

メジャーな投薬用ツールを比較してみました。あくまでも、個人的な感想のため、ご参考までに。

結論をまとめておくと、
●基礎疾患のない動物で錠剤なら「メディボール」、粉薬なら「投薬用ちゅーる」がおススメです。
●治療中の疾患がある場合は、基本的に主治医に聞く必要がありますが、疾患に配慮されたものを利用する方が良いでしょう。

飼い主様にも心理的なプレッシャーがかかりやすい「投薬」ですが、少しでも「美味しかったり」「楽しかったり」しますように!

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