就活で吐かれた言葉

 70社近く2年かけて受け、橋にも棒にも引っ掛からなかった私ですが、嫌だったなと思った企業の面接担当の言葉をここで紹介したいと思います。

 まずは、大手ゼネコン企業で言われた言葉。

「君は見るからな真面目そうだから、ゼネコンなんか受けずに公務員でも受けたらいいんじゃないかな?」

 ゼネコンは、多くの公共事業に携わり、国の税金から仕事をもらってることも多いです。

 いわば、公務員の方々はお客様にもなるわけです。それなのに、なんだかそういった人たちを見下してる意味も含んでるようで、ものすごく嫌な気持ちになりました。自分が低く見られてると言うより、なんだかね…言い方もっとあるじゃんと思いました。

 次に嫌だった言葉。全国にチェーン展開する大手の自動車整備企業。

「あなたのせいで、このグループは全員失格になったんです!いいですか!1人が失敗したら連帯責任を取らなければならないのです!社会とはそう言うものです!」

 ここはグループワークの面接でした。「新幹線に500人乗ってるとして、最後の駅まで残ってる人数は何人?」というお題について考えるものでした。僕はこういったグループワークがものすごく苦手で、意見を言うよりは、周りの意見を聞いて、その上で少し付け加えるくらいしかできないタイプでした。なので、思いっきり女性の面接担当に槍玉に挙げられ、みんなの前で責任を問われました。まあ、僕のせいでみんな落ちたと思うといたたまれなかったです。。

 それにしても、この企業、夏のど真ん中の時期に、クールビズも許さず、部屋に入ると冷房も効いてない状態で、軽く熱中症になりそうになって、なかなかの苦行を課す企業でした。よほど忍耐力のある人を求めてるんですね。

 最後。政府系の金融機関

「ウチはねとても忙しい会社なんですよ。」

 面接が終わり、多分ボロボロだなと思っていたところで、エレベーターまで担当者が迎え、そして、最後別れ際に皮肉のように言った言葉です。それでも、無理矢理笑みを作り、深々とお辞儀をしながら、

「ご多忙のところ、ありがとうございました。」

と言って、エレベーターが閉まり、その瞬間、悔しさから涙が溢れてしまいました。落ちたなと思った瞬間でもあり、そして、

「なんで、俺たち20代の方が1秒1秒貴重な時間を使って、加えて貧乏ながら交通費もかけて就活してるのに、こんな言われかたしなきゃいけないんだ。」

と思いました。悔しさで胸が張り裂けそうでした。本当に嫌だったな。今も一番思い出してはもがき苦しむ記憶です。

 この企業を最後に、僕は就活を諦めてしまいました。。


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